第一生命では、年間約1億ページ、5000種類以上のお客さま帳票などを出力している大規模な帳票出力システムについて、新技術を採用したオープンシステムへの再構築を実施した。このシステムは平成20年5月に本稼働し、現在、帳票の移行を推進中である。本プロジェクトでは対象帳票数が多いことから、帳票設計仕様の保証を前提としたため、以下のような課題が発生することとなった。
従来システムは稼働後約30年経過しているため、現行保守要員の知識スキルでは要件洗出しや運用面で十分な検討・設計が困難であり、それを補完する推進体制の確立が必要であることや、現行運用で築き上げた高い印刷品質を実現し維持するための開発保守体制を確保すること、更に帳票数が多いことから移行作業負荷を縮減するための対策を講じることなどである。
上記のような課題を抱え、本プロジェクトの計画・運営において、PMとして検討・工夫した点を論文として整理した。
|