当社では、データベースから取得したデータをユーザーが定義したMicrosoft Excel形式の帳票書式に貼り付け、端末で編集を行った帳票を顧客に送付している。作成帳票の端末保存が可能であるため、保存帳票を修正して使用する際の修正漏れによる誤帳票作成が見受けられた。誤帳票作成を避けるため、帳票作成支援システムの改善に取り組んでいる。
改善要件として作成帳票の端末への保存禁止とサーバでのデータ管理が挙げられたため、サーバで帳票の生成や編集を行う方式を検討してきた。しかし、ツールやパッケージの導入には移行作業ロード・ツール導入費用が大きいため、帳票書式はユーザーが従来どおりExcelで作成し、端末で帳票編集を行う際に、端末保存の禁止などの誤帳票作成を抑止する機能を追加する方式を構築することとした。ユーザー作成をベースとした既存資源を有効利用することによる、費用を極力抑えたシステム改善の実現へ向けた取り組みを紹介する。
|