現在の日本では「IT社会」が止まることなく成長し続け、様々なシーンでシステム化される一方、地方では「高齢社会」が進行し続け、介護保険制度開始以降、介護サービス利用者も日々増加している。
そこで当社では、「介護福祉」と「システム化」に着目し、この二つの要素を有益に共存させるべく、広域におよぶ合併を控えた介護事業法人に対し、課題であった情報の共有化、頻雑かつ複雑な介護施設業務の効率向上のため、システム構築を試みた。
広域エリアに分散している事業所をネットワークで繋ぎ、共有サーバを構築し、介護支援システム、電子ファイル及びウイルス対策ソフトを本部に集約した。その結果、業務や各種情報が統一化され、人的負担と事務処理負担が大幅に軽減された。
本論文では、この事例における人的要素、物理的要素及びシステム的要素など、様々な角度から取り組んだ課題や方法とその効果について述べる。
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