当社は5年前(2003年)に新日本石油㈱と富士通㈱の合弁会社として設立された。親会社に対する良質で低廉のITサービス提供を目指しているが、新会社設立直後に起きたシステムトラブルを契機に所管する日常業務の整理と手順化について緊急点検を実施した。この点検活動をベースとして開発部門、運用部門の品質確保にまず取り組んだ。
その後、人財(当社では材でなく)育成や購買業務にも対象を拡大して、トータル的な品質向上を目指し、これらの活動がある程度定着し、効果として実感出来た段階でISO9001の認証を受けることにした。一般的には認証を目的に品質活動することが多いかと思うが、当社では「自分たちが進めてきた品質活動を、第三者からのお墨付きをもらう」という意味で、事後に認証を受け取得することにした。この論文では当社の品質活動の取り組みについて述べてみたい。
現在は、「続けるぞ!! ヒューマンエラー・ゼロ」を合い言葉に、PDCAサイクルを回し続けながら、現場の作業者からも課題や気付き等を積極的に引き出すことでプロセス改善に繋げ、更なる品質向上を目指した継続的な活動をしている。今までの取り組み内容を整理する意味で論文にまとめ応募させていただき、皆様から忌憚のないご意見を伺いながら、次のステップに進めて行きたいと思っている。
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