富士通ユーザー研究団体 FUJITSUファミリ会 語りあう夢、きそいあう知恵
08/02/20 更新
 

論文詳細

能動型知財人材によるプロジェクト活動のあり方

富士通エフ・アイ・ピー株式会社
論文要旨

 企業において特許権や著作権,いわゆる知的財産権(以下,知財と略す)に関する活動を推進している知財担当者は,現場のプロジェクト担当者と噛み合わない活動となり勝ちである.理由は,プロジェクト担当者は知財の重要性を認識してはいるが,高品質短納期低価格化が優先されることから,知財活動を後回しにしてしまう,片やスケジュールが動的に変化するプロジェクト活動において,知財担当者はどのタイミングで如何に権利化や他社権利の侵害回避を行えば良いかの知識スキル不足のためである.そこで,知財担当者は会議体に能動的に関与し,権利確保策や侵害回避策を適時アドバイスしたり,知財リスクに関する考え方をレクチャーしたりすると良い.また,この活動を繰り返し実践し,プロジェクト担当者から知財担当者へ会議体への参加要請が来るまで継続努力することを提案する.本稿では,会議体で使用するチェックシートを知財の観点で改善し,知財権の活動が所属部署内に定着するまで,モチベーションを高める過程を紹介する.そして,同じ課題を持った他部署の知財担当者と知財権の知識を深めるため,業務の合間を活用し勉強会を実施した.勉強会の成果として公的な資格試験に合格するまでの道程も紹介する.この活動の副次的効果として,部署間を跨った知財担当者同士の情報ネットワークが出来,本稿執筆のきっかけも得た.
 今後とも培った知識スキル・情報ネットワークを活用した知財活動を実践するとともに,能動型知財人材の育成にも努める所存である.

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