建築の設計では,各分野の専門技術者が事務所・部門横断型のプロジェクトチームを構成して業務に当たるため,チーム内の円滑なコミュニケーションは必須である.
当社では,1994年から磁気カード型の社員証を利用したクライアント・サーバ型の勤怠行先管理システムを導入し,就業・所在管理を行なってきた.しかし,システム上の制約から共用パソコンでしか利用できず,他事務所の情報も参照できなかった.そのため,一人一台のパソコン整備後もこれらの情報を有効に活用できず,コンタクトミスによる意思決定の遅れなどの業務効率低下の要因ともなっていた.
そこで,筆者はクライアント側システムをWebアプリケーション化し,更新時期を迎えた既存システムを延命するとともに,的確なコミュニケーションが図れるよう改善した.更に,社内に乱立する業務用Webサイトのポータルサイトとすることで,システム運用コストの削減と業務効率の向上を図った.
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