近年,日本企業では成果主義制度導入による自己の意識改革,能力主義を重視している.
そのような環境の激変にも関わらず,現状を理解できず,年功序列制度に甘んじている社員も多いのが現状である.このように『ゆでがえる』現象である結果,スキル不足(提案,技術,管理能力,事務処理力など)だけでなく,会社全体の体質改善も急務となっていた.KFNでは2003度より全社員を対象とした公的資格取得推進活動による成果評価制度システムを導入し,資格取得による社員のスキルアップ向上と意識改革による社内体質改善,資格取得者増に伴う,特化技術スキルを社内外へ強くアピールすることを目指した.
本論文では,個人の資格取得のスキルアップ等を通じて,個人一人一人がプロとしての専門性の能力を高め,その能力を具体的な業務において発揮することで,資格が会社全体の技術・専門性のレベルアップや成果に繋がる仕組みの構築について論じたい.
|