ネットワークは変遷の著しい分野であり,新たな技術やサービスをどのようにシステムへ適用するかが新日本石油グループにおける大きな課題となっている.新技術を効果的に利用することができれば,競合他社に対する差別化など経営戦略上大きな優位性を得ることもできる.
新日本石油グループは約1万拠点のサービスステーション(SS:Service Station)を展開しており,これらを結ぶネットワークが販売戦略,ひいては経営へ与えるインパクトは非常に大きい.このような背景から,新技術と経営戦略の関連を見出し,企業を競争優位へ導く企画,提案を行うのは情報システム部門に課せられた大きな役割であり,特にネットワークに関するITガバナンスの強化が求められている.
当社では新日本石油グループにおける「SSネットワークの再構築」,「IP電話の検討」の2事例を企画するにあたって,経営戦略とIT技術動向の整合を図り,競争力を強化するための提案を実施した.
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