最近のIT資産へのニーズは,有線LAN中心の固定設置型から,無線LANなどを利用したモビリティ(機動性)に利点を置く機器へ,数の上で重点が移り始めている.
近年,情報漏洩防止などへの必要性が高まり,法人や公共機関において,秘密保持や個人情報の取扱いなど安全管理への取組みが進んだ.その影響で,移動性の高いノートパソコンをセキュリティワイヤーで固定する,モバイル機器の利点に反した利用方法が実状となっている.本来は,企業内でモバイル機器の利点を活かしながら,秘密保持対象データの漏洩などの防止手段を必要とする.
この対応策として,RFIDタグを利用し,IT資産が電源オフであっても固体認識可能とし,更に,機器認証を実施する.また,測位システムを利用し,企業内で移動するIT資産を認識し,管理部署外への持出しを検知するなど,IT資産管理の移動における機能強化モデルを提案する.
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