大原グループでは,東京本部校のほか全国約30校のサテライト校において社会人向け資格試験講座を運営している.しかし,すべての講座をライブ型で実施することが困難であるためVTRによる講座運営を行ったが,多量なコンテンツの配送管理業務が生じ,その効率化が問題となった.そこで,ブロードバンドの低価格化時代の到来を読みIP網を利用したビデオオンデマンド(VOD)やテレビ会議システムによる遠隔教育手法を試験導入した.
この試験導入の狙いは,いかに低コストで開発,運営するかであり,それは低コストのネットワーク回線の選択からビデオサーバシステム,動画圧縮技術の選択などにチャレンジすることであった.
結果,従来のVTR方式による運営管理コストの削減,テレビ会議などによる同期型の遠隔教育も可能となった.ここにIP網を利用したサテライト校運営の第一段階の完成形を見たので報告書にまとめ今後の普及に活用したいと考えた.
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