各地に展開するLotus Notes/Domino(以下 Notesという)サーバの運用コスト,機器コストをいかにして削減するかが業務改善を進める上での大きなテーマである.
私ども日本軽金属(以下日軽金という)グループでは,1993年のLotus cc:Mail(以下cc:Mailという)の導入以来,グループを上げてNotesの展開を行ってきた.2003年8月現在の総数は7,140ユーザ,132台のNotesサーバ(注1)を数える.
本開発に着手した当時から,ほぼ1ヶ月に1回はサーバ機器などのトラブルなどが発生し運用者の負担が高まっていた.2003年に全社的なネットワーク構成の見直しが行われる中,ブロードバンド・インターネットを有効に活用した新ネットワークと,新たに導入されたストレージエリアネットワーク(以下SANという)を組み合わせることにより,各地に分散していたNotesサーバを集約し,運用コストの削減と機器コストの削減の両方を同時に実現した.
まだ,地域によっては高速インターネットが普及していない地域もあり,すべての拠点への展開が今後のテーマである.
(注1)132台の内訳は,メールシステム92台,データベースシステム40台.
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