FUJITSUファミリ会-語りあう夢、きそいあう知恵-

論文詳細

RUPカスタマイズによる開発プロセス標準化への取組み
新たなシステム開発プロセスの導入および推進について
富士通エフ・アイ・ピー 株式会社
論文要旨

   SIerにとってソフトウェアの開発プロセスを確立することは,企業における生産活動の根幹であると言える.IT社会の実現に向け,システムの品質確保に対する要求がますます高まっており,また,近年のデフレ傾向を受け,コストダウンの要求も従来以上に強まっている.こうした要求に応えるためには,根幹である開発プロセスそのものの改善が必要となっている.
   当社においても,長年にわたって利用してきた富士通標準のウォーターフォール型開発プロセスであるSDEM21(Solution-oriented system Development Engineering Methodology21)にかわる新たな開発プロセスの導入を検討し,内容,実績,サポートの充実度の点から日本ラショナルソフトウェア社(現:日本IBM社)が提供するRational Unified Process(以下RUPという)を採用した.そして,昨年度よりオブジェクト指向による開発プロジェクトへの適用を開始した.
   そして,実プロジェクトへの適用の結果,膨大なRUP体系の中から,プロジェクトの特性にあった具体的な作業や成果物を選択することは困難であり,またRUPそのものにも不備があるなどの課題が明らかになった.このような課題を解決するためには,RUPのカスタマイズ (FIP RUPの作成)が必要であり,かつ有効であると判断し,カスタマイズポイントの検討を行った.

全文PDFダウンロード(PDF文章/0.43MB)
(注)全文(PDF文章)を閲覧するためには、「FAMILY ROOM」のIDとパスワードが必要です。