旧来からシステム間のデータ交換には,依存性の低さや取扱いの容易さからCSV形式 (Comma Separated Value format) などのテキストベースのデータ形式が広く用いられてきた.
現在でもデータ交換用途にCSV形式は一般的であるが,いくつかの問題も露呈してきている.そのような状況の中で数年前からデータ交換用のデータ形式としてXML (Extensible Markup Language) が寵児として取り沙汰されてきている.
本稿では,CSV形式の問題点とXMLの特長に視点をおき,実際のシステム開発においてデータ交換用途にどのようにXMLが利用できるのか,また開発したシステムにおけるXMLの効果と今後の展開について考察した.
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