FUJITSUファミリ会-語りあう夢、きそいあう知恵-

論文詳細

英文仕様書の翻訳作業の勧め
富士ソフトABC 株式会社
論文要旨

   国際化が進んだ現代において,日本語以外で記述されている仕様書やマニュアルは数多く存在する.筆者も,英文の仕様書をもとにソフトウェア開発を行うこととなったが,翻訳の専門業者に委託せずに,独自の翻訳作業手順を確立した.
   確立した手順は,直訳ではない読んで理解できる仕様書に翻訳することを目的として,1冊の仕様書を翻訳するにあたり,(1)仕様書を市販の翻訳支援ソフトで翻訳,(2)訳文を理解できる文章に修正,(3)訳文を仕様書としてふさわしい文章に修正,(4)訳文の内容の妥当性を確認,といった4段階の工程を行う.また,作業者の特性(語学力や専門知識)を考慮した手順として,各工程でも様々な工夫を凝らした.
   手順の実施後,生産性と品質の向上はもとより,作業者に付加価値が残ったことが最大の効果であった.
   今後は,翻訳不要箇所の特定と専門用語の辞書登録を早期に確立する課題に取り組み,確固たる翻訳作業手順を築き上げていきたい.

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