金融システムの開発プロジェクトの支援作業に携わる機会があり,オンライン業務の総合試験の支援作業を行った.この総合試験において項目入力から結果表示,項目入力完了から結果表示・帳票出力までの実行時間が長く,レスポンスがシステム性能として製品レベルに達していないと指摘され,性能対策を行うこととなった.
総合試験の作業フェーズは既に最終調整段階にあり,システムの処理構造を根本から対策することができない状況下で対策を検討して性能改善を行った結果,システム性能を製品レベルとして十分な性能向上を果たすことができた.
そこで,性能向上の結果を得られた性能対策の手順と手段を紹介する.
今回は最終調整段階の作業フェーズの状況下でできる対策ではあるが,今後のシス テム開発時の参考になれば幸いである.
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