インターネットの普及に伴い,各種業務アプリケーションにおいて従来LAN内に閉じていた分散オブジェクトを,インターネットに対応できるよう機能拡張したいという要求が増えている.
こうした状況の中,ビルや工場の設備管理を行うシステムにおいて,従来サーバと同一LAN上に接続されていたクライアントを,インターネット経由で使用できるようにするため,プロトタイプの開発を行った.
この開発では,通信パフォーマンスの向上やプラットフォームの拡張性,開発コストを抑えることなどが要求された.通信プロトコルとしてXML-RPCを使用することにより,これらの要求を満たすことができ,XML-RPCの有効性を実証することができた.この実績を生かして,今後さらに応用の範囲を広げることができると思われる.
今後の課題としては,プラットフォームによる違いの検証,セキュリティなどが挙げられる.
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