データベース(注1)チューニングの要素の一つである負荷分散は,入出力時の負荷が大きいデータベースオブジェクト(テーブルやインデックスなど)を,それぞれ異なる物理領域に配置することで行われる.だがこの作業は,膨大な量の情報を分析しなければ実行できないため,大変な手間を要していた.
そこで当作業の円滑な遂行を目的に,以下の二項目に着眼して,ツール開発を含めた新たな手法の確立を図った.
(1)負荷が大きいデータベースオブジェクトの識別
(2)競合を起こしているデータベースオブジェクトの識別
当論文では(1)(2)の導出手法,及び手法に関する課題や今後の展望などについて解説する.
(注1)Oracle社製のデータベースに限定する.
|