当社では小説ザ・ゴール(エリヤフ・ゴールドラット著)に展開されているTOC(Theory Of Constraints:制約条件の理論)を当工場の生産体制に導入し,より少ない人員でスムーズに納期通りに製品を作ることのできる体制に変革しようというプロジェクトを平成13年8月より推進してきた.
プロジェクトの最終目的を(1)原材料,仕掛品,製品在庫の削減,(2)納期達成率の向上,に置き,これらを達成するために生産計画システムの再構築を行った.
新システムは富士通GLOVIA/SCP For FAのカスタマイズによって89月の短期間での構築を実現した.カスタマイズにおいては当工場独自の能力計算ロジック,バッチ焼鈍炉積込編成,サイクル生産制約,ロット集約などのロジック化に注力した.
新システムは平成14年12月から本番稼動中であり,その効果として(1)省力効果,(2)個別最適から全体最適化への転換,(3)シミュレーション効果,(4)製造リードタイム短縮などが現れている.
今後は材料メーカー,営業部門及び需要家へのSCMを構築し,サプライチェーン全体での最適化を目指していく.
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