近年IT化の発展・浸透により,インターネットで多種多様な情報を入手できるようになった.筆者もその恩恵に与っている一人だが,私生活や日頃の業務から思うことがある.それは必ずしも欲しいときに欲しい情報が得られないということと,すべての人がインターネットを使えるわけではないということである.
今やインターネットが利用できないと生活が困るほど浸透しており,環境や人により使えない状況(これをデジタルデバイド(情報格差)という)を改善できないだろうか?と考え,我々は「だれでも・いつでも・どこでも」使える「電話」に着目した.
本論文では,音声認識技術とXML技術を活用し,利用者にインターネットを意識させず,同等情報を取り出せる仕組み【だれでもポータル】を構築する過程や工夫したポイント,これにより得られた評価を述べている.
今後はだれでもポータルを,デジタルデバイドを解消する手段だけではなく,コマース(商取引)用途の有効な手段として発展させていく.
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