グローバルな総合バッテリメーカを目指す当社にとって,製品の設計,開発から製造に至るすべてのプロセスにわたってエンジニアリング情報をデジタル化し,これを活用するシステムを構築することは必須である.そのための活動の一つとして,’97年から開発者自らがCAEを活用できる環境の構築に取組んできた.
その活動はパイロット的に取組んだ’97/10~’00/03の第1次期と全社展開に取組んだ’00/04~現在までの第2次期に大きく分けられる.
右も左もわからない状況から試行錯誤を繰り返し進めてきた取組みは,ソフトやインフラの整備はもとより,"紹介セミナ」,「体験セミナ」,「3DCAD・CAE基礎操作教育」,「理論教育と実務教育」,「CAE発表会」によってようやく開発者に受け入れられ,活用され始めた.このような当社の取組み経緯を事例としてご紹介するとともに,今後の「教育方法の改善」,「解析範囲の拡大」や「解析結果の共有化」に関する構想についてご紹介する.
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