富士通の基幹システムにおいて,大量なデータを扱う処理が頻繁に発生する中で,処理の完了時間,無限ループの有無,ボトルネックの存在等の情報が必要とされていた.
実際にはこのような情報はデータベース内※に存在し,効率よく利用することによりシステム開発者もしくは運用サポート等を行なう者にとって非常に有効な情報を提供することができる.
これらの情報をGUIにより効率よく参照できるツールを開発した.
ツールの機能は下記の通りである.
1. データベース内の実行SQL文の検索
2. テーブルロック情報の検索
3. SQL文の実行計画の参照やデータの抽出
4. セッション切断
本論文では,データベース内に存在する情報をいかに有効に,かつ効率よく提供できるか,という工夫と実際にツールを適用したことによる効果,そして今後の課題等について述べる.
※今回対象としたデータベースはOracle社製に限定する.
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