中部電力(株)では社内基幹業務用のシステム基盤の再開発を実施した.再開発の目的は業務効率化,コストダウンと危機管理(特定メーカ技術依存,端末・PCの重複排除),業務高度化であった.このために,汎用サーバ(UNIX,Windows),PC及び汎用ミドルウェア製品の導入によるオープンシステム化を採用した.更に,従来システム(ホスト)上の大量の業務AP資産を継承するために,業務APの中心処理はホスト上に残しつつ,ユーザ操作のフロントエンドをローカル系(PC~UNIXサーバ)に実装する方針とした.そこで,ホストとローカル系との連携強化・一体化の仕組みを実現する機能を実装し,ユーザには「ホストとローカルとを意識しないシームレスな環境」,運用者には「従来のホスト手順で可能な運用環境」の提供を実現した.更に,ホストとローカル系との融合・適切な業務処理分担によるベストミックスを実現した.
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