データ中心アプローチ(DOA)の要となるリポジトリシステムの構築にあたっては,通常は,その準備段階である,データ整備・体系化などに多大な時間と労力がかかり,途中で挫折してしまうケースが多い.
そこで,ビジネスモデルとしてのエンティティ-リレーションシップダイアグラム(ERD)を核とし,実際の業務システム開発に適用しながら情報を体系化・整理して拡大していく,という“スプレッド開発”によって,リポジトリシステムの構築を行った.
この手法により,現在では,設計情報とソフトウェア開発の情報を中心とした項目を管理し,またシステム開発の実態に即した多様な機能を持つ,独自のリポジトリシステムが運用されている.
今後は,既存管理システムの吸収も含め,ソフトウェア開発だけでなくプロジェクト管理に関わる情報も管理対象として拡大し,情報資源管理(IRM)への発展を目指す.
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