一般的にはERPパッケージの導入には,自社の業務に適合させるための修正(カスタマイズ)が伴うものである.カスタマイズしない限り,ERPパッケージで定義された'標準的'な業務の進め方に自社の業務を変えなければならない.これではいくら安く早いシステムが作れるといっても,現場の社員が納得しない.そして,カスタマイズを余儀なくされ,膨大な費用と時間がかかってしまうのが現実である.多くの日本企業がERP導入に失敗している典型的な例である.当論文では私自身が経験した成功要因を述べている.