平成12年3月15日に開業したジェイアール名古屋高島屋においては,21世紀の百貨店を目指し,本質的な観点から百貨店業務を見直した.その議論において,宣伝媒体としてのホームページへの疑念,タイムリな情報提供を望むお客様の声,普及度などにおけるツールとしての有効性などに注目し,携帯電話による情報提供サービス「ローズナビ」をスタートさせた.
開始にあたっては,お客様が取捨選択しやすいメインメニュの構築,迅速で容易なメニュ登録が可能な技術の導入を図った.その結果,既存の媒体と比較し低いコストで,ヤングや食品など百貨店がターゲットとしている分野を中心とした新鮮な情報の提供が可能となり,可能性の高さが明快となった.
今後は,現状の一方通行の情報提供から,「個客」ごとの双方向のやりとりへと変革を図っていき,「ご用聞き」の21世紀型電子版誕生の可能性を探っていきたい.
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