中部電力(株)では,インターネットEDIの実施にあたり,インフラシステム設計の検討を行った.検討の進め方としては,現状調査,動向調査,業務とインフラの要件分析,インフラシステムの設計を行い,最後に課題をまとめた.
システム設計では,既存システムの活用を前提とし,設計方針としては拡張性と運用性を重視した.その結果,現行EDI業務を実施しているメインフレームにインターネットの接続口となるEDIサーバを接続する構成とし,インターネットEDIに必要なミドルウェアはEDIサーバ上で稼動させ,業務要件から必要とされる機能については,個別に開発を行うものとした.
インターネットEDIの実現にメインフレームを利用するというのは一般的ではないが,中部電力(株)では,これまでに業務システムのニーズに合わせた多様な機能をメインフレーム上に構築しており,これらを有効活用することでコスト面だけでなく,機能面・運用面でも有利なシステム構築が可能となった.
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