本論文では,産業界全体で統一仕様規格のレンタルパレットを共同利用・共同回収するというテーマのもとに,物流の効率化を図るための一貫パレチゼーションを構築した事例を述べる.本システムは,パレットを発荷主から最終の受荷主まで同一パレットを用いる一貫パレチゼーションの環境下で,車両やパレットにICタグを取り付けることによって,車両,パレット,商品を一元管理し,ICタグの情報を有効活用することを目的としている.
今回開発したシステムは,食品業界に適用したプロトタイプシステムの位置付けだが,日本で初めてレンタルパレットにICタグを取り付けたシステムを実現しており,車両やパレットの位置管理やICタグの情報を活用した商品の検品方法などの検証成果を得ている.
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