中国においては,情報化の発展途上にあり,通産省/CICCと民間企業6社と共同でODA事業を推進する運びとなった.その中で富士通は「総合物流情報システム」を担当し中国政府の指定した中国企業と共同で実証実験をとり行うこととなった.
中国側に物流システム構築ノウハウ,システム開発ノウハウを伝授する為の実施プランを双方で立案し,99年12月にStep1の実証実験を実施した.この実証実験で使用された物流システムは,日本における最新のシステムの基本機能を中国語版にて再開発しており,これを中国側に適用させることによりFit/Gapの分析を実施した.
その結果,大筋では機能的に問題は無かったが,様々な追加要望が発生し,協議の末受け入れられる要望のみをStep2実証実験(最終実証実験)に反映させることとした.
中国では今後物流市場の発展が望まれており,この実証実験の成果を元に今回の中国企業が自らの手でシステムを拡大させて行くことが本事業の最終目的である.
今後日本側としても,今回の中国企業を中心として本物流システムが中国の社会的な物流システムとなるよう全面的に支援して行く予定である.
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