アプリケーションのアウトソーシング業務における最大の課題は,顧客から引き継いだ膨大なソフトウェア資産に対する仕様変更や障害の影響範囲をいかにして迅速かつ正確に特定できるかという点である.
我々はその作業が,ドキュメントの不備により直接ソース情報を調査するといった単純作業に多くの時間を費やされている点に注目し,(1)多種・大量のソース情報から最新の情報を瞬時に,そして(2)カタプロやスキーマなどの関連する項目を連携・展開させた形でダイレクトに検索できるツールを作成した.
当部では,このツールを利用することで,仕様変更時の調査工数の30~50%削減・調査期間短縮・調査結果の信頼性向上に成功した.また,障害発生時の影響調査やリカバリ時間の大幅な短縮と二次障害発生の低減にも成功している.さらに,各種資産管理作業においても効果を発揮している.
今後はこのツールを利用して,新規顧客の開拓を推し進めていきたい.
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