従来のネットワーク監視システムには監視プロトコルの制限,パケットの詳細分析そしてリモート監視といった問題点及び課題がある.そのため,適確なネットワーク監視及び現状分析を行うには高価な専用ハードウェアや専門知識を必要とする.
そこで安価かつ容易にネットワークの監視・現状分析を行うために,ソフトウェアのみによる監視システムの実現性を検討し,三つの重要な技法を考案した.ネットワーク上を流れるすべてのパケットをキャプチャする方法,キャプチャしたパケットをアプリケーションレベルまで分析する方法そしてリモート監視を容易に実現する方法である.
上記三つの技法を組み込んだプロトタイプを用いての検証実験によって,全パケットのキャプチャ,パケットのアプリケーションレベルの分析そしてリモート監視がソフトウェアのみで実現できることを検証した.
今後は本技法のサービスビジネスへの適用や関連技術への応用を行いたいと考える.
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