近年,クライアント/サーバ型システムの普及が急激なためパワートレインの開発情報をマスタ管理していたメインフレームでは対応できず,新たなクライアント/サーバ型システムへ移行した.
サーバ乱立による開発情報の散在で,開発者は他の組織にある情報を得るのに多大な工数を要していた.このため,組織間で相互に情報を活用できるシステム基盤を構築する必要があった.構築に際し,データベーステーブル構成の2重化やプログラムサイズの最小化に工夫を凝らし,システム開発を行った.さらに,EWS上にある性能予測システムやExcelなどの市販アプリケーションとシームレスに連携できるような工夫を行った.その結果,各組織間でサーバや電子メールを活用した情報共有が容易に実施でき,業務効率向上に大いに貢献できるシステムが構築できた.
本論文では,パワートレイン開発における性能情報管理システムの構築事例を紹介する.
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