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Exchange Server 2007 SP1

~部門サーバのWindows Server 2008への移行~

富士通は、Exchange Server 2007 Service Pack1(以後、Exchange 2007 SP1)とWindows Server 2008、およびPRIMERGY/ETERNUSとの整合性について、Exchange 2007 SP1開発段階から評価を実施し、お客様に最新ソリューションをいち早くお届けすることを目指しています。
そして、先般のExchange 2007 SP1正式リリースに伴い、部門のExchange 2000 ServerをExchange 2007 SP1へ移行しました。


移行を進めるにあたり、マイクロソフトより提供されている「Exchange Server 2007 自習書」(注1)を元に、バージョンアップによる変更点や先行評価のノウハウを集約すべく部門サーバ移行手順書を作り上げました。この手順書に基づいた作業によって、トラブルのない移行が実現できました。


注1)Exchange Server 2007自習書の詳細は以下のURL参照ください。
http://www.microsoft.com/japan/technet/prodtechnol/exchange/2007/selfstudy.mspx

しかしながら、移行後の運用でいくつかの問題に直面しています。以下に解決方法を含めご紹介します。

Windows Server 2008上でExchange Server 2007を動作させるためには、SP1の適用が必要です。
Windows Server 2008はRC1を利用しています。

(注)本検証で用いたPRIMERGYは先行評価用として使用したものです。PRIMERGYのWindows Server 2008動作に関してはWindows Server 2008サポートモデルの他、サーバ本体動作確認状況(Windows Server 2008)掲載モデルでご確認ください。

1. Exchange 2007 SP1のサービス起動に失敗!

Exchange Server 2007に累積された修正プログラムであるRollUp5(以降、RU5)(注2)を適用した場合、Exchange関連サービスがサービス起動のタイムアウト時間(既定30秒)内に起動できないという現象が報告されています。

RU5はExchange 2007 SP1に含まれています。そのため部門サーバ環境においてもExchange 2007 SP1のサービス起動に失敗してしまいました。

【解決策】

この問題は、サービス起動のタイムアウト時間を延ばす方法で回避することができます。具体的には、図1のレジストリHKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Controlのレジストリ値ServicesPipeTimeoutを新規作成し、値を変更します。

図1 レジストリの設定(60秒に設定する場合)

タイムアウト時間は環境により起動時間に相違が出ているため、環境に応じて調整する必要があります。

注なお本件は環境に大きく依存するため、必ずしも発生するわけではありません。

注2)RU5の詳細はMicrosoftダウンロードセンターを参照ください。
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyId=41EC35E7-79A0-4ECB-A644-1ECE94178F9D&displaylang=ja

2. POP接続のメーラーで正しく受信できない!

メールボックス移行後、未受信データをPOP接続のメーラーで正しく受信できない、という報告がありました。

【原因】

いままで運用してきたExchange 2000 ServerではPOP接続で受信したメール一覧の順番設定が「昇順」と固定でした。Exchange 2007 SP1ではGUIから「昇順/降順」を選択できるようになりましたが、既定が「降順」となっています。メーラーによってはメールサーバの受信判定にメール一覧の最後のメールIDだけとしているものがあり、受信済/未受信の判定に失敗していたのです。

【解決策】

Exchange 2007 SP1の設定を「昇順」に設定することで解決しています。

図2 Exchange 2007 SP1マネージメントコンソールGUIによる受信設定

既存メーラーと互換性を保つ場合、Exchange 2007 SP1の「昇順/降順」を「昇順」設定で運用することをおすすめします。

3. 送信メールの差出人アドレスが換わってしまう!

Exchange 2007 SP1に移行後、複数メールアドレスを保有するユーザーから差出人メールアドレスに以前と異なるメールアドレスで送信されてしまう、という報告がありました。

【原因】

この問題は、ActiveDirectoryのユーザプロパティの設定(図3)の「受信者ポリシー(注3)に基づいて電子メールアドレスを自動更新する」が有効なユーザーに見られました。
部門ではユーザー毎個別に返信メールアドレス設定を行っていましたが、今回の移行をトリガに個別の設定から受信者ポリシーに基づく設定に更新され、意図しないメールアドレスが通知されていました。

注3)受信者ポリシーとは、既定の返信メールアドレスを定義しており、電子メールアドレス新規作成時に適用されます。これにより一貫したメールアドレス管理が可能となります。

【解決策】

図3の電子メールアドレス欄にて、希望する返信メールアドレスを選択し、「プライマリに設定」を押下します。そして、個別設定を有効にするため、自動更新のチェックをはずします。

図3 ActiveDirectoryのユーザプロパティのGUI

Exchange 2007 SP1の移行環境

Exchange Server 2007は64ビット版のみの提供となるため、64ビット版Windows Server 2008が必要となります。

一方、現在仮想化として導入しているVirtual Server 2005 R2では64ビットサーバをゲストOSとして導入することができません。このため、今回の移行はPRIMERGY RX600 S3に64ビット版Windows Server 2008にExchange 2007 SP1を移行し、Windows Server 2008 とExchange 2007 SP1の確実な移行および運用のノウハウ習得を目的としました。今後は、更なる価値を求め、Windows Server 2008の仮想化機構Hyper-V™ を導入し、検証と移行(P2V:Physical to Virtual)を行う予定です。

青の部分が次の段階で計画している構成

図4 Exchange 2007 SP1移行環境イメージ図

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