クイックリカバリマネージャ for FileServer
製品概要
クイックリカバリマネージャ for FileServerは、ネットワーク上のクライアントシステムにおけるトラブル発生時などのリカバリー作業の簡易化を目的とした製品です。
クライアントのOS環境の復元をネットワーク(LAN)経由で容易に行うことができます。
クイックリカバリマネージャ for FileServerには、以下のような特徴があります。
用途に応じたバックアップ/リカバリー方法
クライアントをバックアップ/リカバリーする場合には、以下のいずれかの方法が選択できます。
Pushバックアップ/Pushリカバリー
管理者が(複数の)クライアントに対して、リカバリーサーバ(FileServer)からバックアップ/リカバリー処理を指示する方法です(サーバ主導型)。
ネットワーク経由でクライアントの電源投入ができるため、クライアントを直接操作することなく、バックアップ/リカバリーを行えます(Wakeup On LAN対応機種のみ)。
Pullバックアップ/Pullリカバリー
クライアント使用者が必要に応じて、クライアントからバックアップ/リカバリー処理を指示する方法です(クライアント主導型)。
クライアントのハードディスクの交換などを行ったあとに、その場でバックアップ/リカバリーを実行することができます。
BIOS機能を利用
クライアントのBIOSに内蔵されているネットワークブート機能(PXE : Preboot Execution Environment)をエージェントとして利用します。そのため、クライアントのOSに専用のエージェントプログラムなどをインストールすることなく、バックアップ/リカバリーを実現できます。
また、PXEはOSが起動する前(Preboot)の段階で動作するため、クライアントにインストールされているOSの種類や状態に関係なく動作します。
フロッピィディスク起動による運用
クライアントがPXE機能を持たない機種に対してはフロッピィディスク起動による運用が可能です。
専用の起動フロッピィディスクを使ってリカバリーサーバ(FileServer)にアクセスし、バックアップ/リカバリーを実現します。 フロッピィディスク起動による運用に関する留意事項
新品のハードディスクでもOK
BIOS機能を利用しているため、初期状態のハードディスクやシステムが破壊されたハードディスクに対してもリカバリーできます。
最大2048台までのクライアントを管理
本ソフトウェアでクライアントのバックアップ/リカバリーを行う場合、リカバリーサーバ(FileServer)に対象のクライアントを登録しなければなりません。
クライアントはリカバリーサーバ(FileServer)1台あたり、2048台まで登録できます。
動作環境
バックアップ/リカバリーをサポートするOSは以下のとおりです。
- Windows 98
- Windows 98 SECOND EDITION
- Windows Me
- Windows NT Workstation 4.0
- Windows 2000 Professional
- Windows XP Home Edition/Professional
また、クイックリカバリマネージャ for FileServerは、バックアップ/リカバリーを行う際のプロトコルとしてNetBEUIを使用するため、ルータを超えての運用はできません。
対応クライアント
クイックリカバリマネージャ for FileServerが提供する機能は、クライアント機種によってサポートレベルが異なります。
また、クライアント機種によって留意事項がある場合もありますので、下表からお使いの機種のサポート に関する情報を確認してください。
下表に掲載されていない機種についてはサポートしておりません。御了承ください。
店頭モデルのFMV-DESKPOWERシリーズ、FMV-BIBLOオールインワンシリーズについてもサポートしておりません。
モデル名 | Pushバックアップ Pushリカバリー |
Pullバックアップ Pullリカバリー |
備考 |
---|---|---|---|
FMVミドルタワー | |||
FMV-7000TX | |||
FMV-717GTX7 FMV-715GTX6 |
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FMV-610GTX6 FMV-6866TX6 |
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FMV-6866TX5 | |||
FMV-6733TX4 | |||
FMV-6700TX4 FMV-6600TX4e FMV-6550TX4 |
|||
FMV-6550TX3 FMV-6500TX3 |
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FMV-6500TX2 FMV-6450TX2 FMV-6400TX2 |
|||
FMV-6400TX FMV-6350TX FMV-6333TX FMV-6300TX |
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FMVスリムタワー | |||
FMV-6000SL | |||
FMV-611GSL7e FMV-610GSL7e FMV-610GSL7 FMV-6866SL7 FMV-6766SL7c |
|||
FMV-610GSL6e FMV-6933SL6e |
|||
FMV-6933SL6 FMV-6800SL6 FMV-6667SL6c |
|||
FMV-6800SL5 | |||
FMV-6733SL5 FMV-6667SL5 FMV-6600SL5c FMV-6566SL5c |
|||
FMVコンパクト | |||
FMV-6000CL | |||
FMV-610GCL7 FMV-6866CL7 FMV-6766CL7c |
|||
FMV-6000CLs | |||
FMV-6750CL7s | |||
FMV-6933CL6 FMV-6800CL6 FMV-6667CL6c |
|||
FMV-6633CL6s | |||
FMV-6667CL5 FMV-6600CL5c FMV-6566CL5c |
|||
FMV-6600CL4e FMV-6550CL4e FMV-6550CL4 FMV-6500CL4 FMV-6450CL4 |
|||
FMV-6500CL4c | |||
FMV-6500CL3 FMV-6450CL3 |
最新のBIOSを適用する必要があります。 ダウンロードページ |
||
FMV-6466CL3c FMV-6400CL3c |
最新のBIOSを適用する必要があります。 ダウンロードページ |
||
FMV-6400CL2 FMV-6366CL2c FMV-6350CL2 FMV-6300CL2c |
|||
FMV-6266CL | |||
FMV-5233CL | |||
FMV-6000CX | フロッピィディスク起動による運用は可能です | ||
FMV-6866CX7 FMV-6766CX7c |
|||
FMV-6800CX6 FMV-6667CX6c |
|||
FMV-6667CX5 FMV-6566CX5c |
|||
FMV-6500CX4e | |||
FMVデスクトップ | |||
FMV-6600DX4e FMV-6550DX4 FMV-6500DX4 FMV-6450DX4 |
|||
FMV-6500DX3 FMV-6450DX3 FMV-6433DX3c |
最新のBIOSを適用する必要があります。 ダウンロードページ |
||
FMV-6450DX2 FMV-6400DX2 FMV-6366DX2c FMV-6350DX2 FMV-6300DX2c |
|||
FMV-6350DX FMV-6333DX FMV-6300DX FMV-6266DX |
|||
FMV-5266DX | |||
FMVマイクロタワー | |||
FMV-6900ML8c | |||
FMV-6766ML7c | |||
FMV-6667ML6c | |||
FMVコンパクトスリムタワー | |||
FMV-7000FL |
モデル名 | Pushバックアップ Pushリカバリー |
Pullバックアップ Pullリカバリー |
備考 |
---|---|---|---|
NA | |||
FMV-6120NA | |||
FMV-6850NA8 / B FMV-6750NA8 / L |
|||
NU | |||
FMV-6000NU FMV-6866NU FMV-686NU |
|||
FMV-6000NU / L FMV-6700NU9 / L FMV-675NU9 / L |
|||
FMV-685NU / E | |||
FMV-665NU9E | |||
FMV-6650NU8 / L FMV-655NU8C / L FMV-655NU8C / W |
|||
FMV-6650NU7 / L | 最新のBIOSを適用する必要があります。 ダウンロードページ |
||
FMV-6600NU7 / L FMV-650NU7C / L FMV-650NU7C / W |
最新のBIOSを適用する必要があります。 ダウンロードページ |
||
FMV-6500NU6 / L | 最新のBIOSを適用する必要があります。 ダウンロードページ |
||
FMV-645NU6C / L FMV-645NU6C / X FMV-645NU6C / W |
最新のBIOSを適用する必要があります。 ダウンロードページ |
||
FMV-6450NU5 / L | |||
FMV-643NU5C / L FMV-643NU5C / X FMV-640NU5C / Y FMV-640NU5C / W |
最新のBIOSを適用する必要があります。 ダウンロードページ |
||
FMV-6400NU4 / L FMV-6366NU4 / L FMV-6333NU4 / X FMV-6333NU4 / Y FMV-6333NU4 / W |
|||
MG | |||
FMV-6800MG FMV-675MG |
|||
MR | |||
FMV-6750MR9 / L | |||
MF | |||
FMV-6700MF9 / X FMV-660MF9 / X |
|||
FMV-6600MF8 / X FMV-655MF8 / W |
|||
FMV-6600MF7 / X FMV-645MF7C / W |
|||
FMV-6500MF6 / X FMV-645MF6C / W |
|||
FMV-6400MF5 / X FMV-640MF5C / W |
|||
FMV-6333MF4 / W | |||
MC | |||
FMV-660MC9 / W | |||
FMV-650MC8 / W | |||
FMV-645MC6C / W | |||
FMV-640MC5C / W | |||
LS | |||
FMV-270LS FMV-270LS / W1 FMV-270LS / WL |
フロッピィディスク起動による運用は可能です |
FMV-LIFEBOOKの共通留意事項
対象機種のハードウェア構成について
LANカード
LANカードが本体、またはドッキングステーションに標準搭載されているモデルのみ対応しています。
PCカード型のLANカードはPXEをサポートしていないため、ネットワークブートができません。
リカバリーについて
- Pushリカバリーについて
- Pushリカバリー対応の機種でも、メインスイッチを切った状態ではPushリカバリーはできません。
Windowsなどからソフトウェアによる電源断(シャットダウン処理)を行った場合のみPushリカバリーが可能です。
フロッピィディスク起動による運用に関する留意事項
クライアントが選択メニュー(図1を参照)を表示時にスタンバイ/休止状態に移行した場合、スタンバイ休止状態から復帰し、メニューを選択すると、処理が開始されるまで1分程度かかる場合があります。
この間に誤って別のメニューを選択(別のキーを入力)しないでください。データが消失するなどの問題が発生することがあります。
図1