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製品に関する一般的な質問

~高信頼HAモデル:お問い合わせ集(FAQ)~

Q

everRun ソフトウェアとは何ですか?

A

米国マラソンテクノロジ社が開発した高信頼システムを実現するソフトウェア群の総称です。PRIMERGY HAモデルでは、その製品群の中のeverRun HAを使用しています。


Q

HAとは何ですか?

A

High Availability(ハイ アベイラビリティ)の略称です。ダウンタイムを最小限にし、高可用性(高稼働率)を実現するシステムの総称です。


Q

マイグレーションとは何ですか?

A

仮想サーバを起動しているアクティブ側のCoServerからスタンバイ側のCoServerサーバに移動し、アクティブとスタンバイを切り替えることです。
PRIMERGY HAモデルではオンライン・マイグレーションをサポートすることで、業務を継続したままでのマイグレーションを可能にし、ダウンタイムの削減を可能にします。


Q

Virtual Serverとは何ですか?

A

仮想サーバ(OS)の名称です。仮想サーバは物理的に2台のサーバにより2重化されたシステム上で動作しますが、独自の仮想化技術により、ネットワーク、アプリケーション、オペレータからは1台のサーバとして見えます。このため、仮想サーバは通常の1台のサーバを管理する場合と同じレベルのコストで、高信頼なサーバとして使用できます。


Q

CoServerとは何ですか?

A

仮想サーバを起動し、仮想サーバのI/Oを処理するためのサーバの名称です。CoServer1とCoServer2が存在し、それぞれ別のサーバを指します。CoServer1とCoServer2で認識されたデバイスが、仮想サーバにリダイレクトされることで、仮想化が実現されています。また、2重化による同期動作なども、CoServer間で実現されています。
注 HA1のラベルのサーバで動作するのがCoServer1、HA2のラベルがCoServer2となります。


Q

Configuration(コンフィグレーション)とは何ですか?

A

システム全体のことです。物理的な2台のサーバ(HA1、HA2)と仮想サーバ(Virtual Server)を含むシステム全体を指します。
注 HA1,HA2はサーバを区別する物理的なラベルの名称です。HAシステム内のコンポーネントの名称としては、CoServer1、CoServer2に該当します。


Q

everRun Managerとは何ですか?

A

everRun ソフトウェアに含まれ、Virtual Server, Coserverに搭載されているデバイスの監視、状態表示を行うツールです。everRun Managerから、各種コンポーネントの有効化・無効化や運用に必要なシステム全体の設定が可能です。


Q

CoServerバックアップツールとは何ですか?

A

CoServerのOSをバックアップするための専用ツールで、標準でインストールされています。仮想サーバ上では通常のバックアップソフトウェアをご使用いただけます。


Q

PRIMERGY HAモデルと一般のサーバとの違いは何ですか?

A

クライアントやアプリケーションから見たときは、概ね一般のサーバと変わりませんが、注意すべき主な違いは下記の通りです。

  • 2台のCoServer(HA1とHA2)のOS、およびVirtual Serverの仮想OSと、ネットワーク上では3つのOSが動作しているようにみえます。
  • Virtual Server上のデバイスは仮想的なもので、それらへのアクセスは CoServer上の物理的なデバイスに転送されます。これらの仮想デバイスを制御するドライバを置きかえるようなアプリケーションは使用できません。
  • Virtual Server上から、仮想デバイスや仮想OSのAPI経由ではなく、直接ハードウェア(物理デバイス)へのアクセスを要求するドライバ、アプリケーションは使用できません。
  • Virtual Server上からシリアルポート、パラレルポート、USBポートへアクセスできません。
  • Virtual Serverでは搭載したCPUのコア数-1が使用可能です。(注1)

(注1)TX300HA S5はクアッドコアCPUを最大で2つ搭載可能です。この場合はCPUコアが最大で8個動作しますが、CoServerがそのうち1つを使用するため、Virtual Serverでは最大7個のCPUコアが使用可能となります。ハイパースレッディングは無効化されているため、1コアで論理CPUが2つ使用可能とはなりません。


Q

PRIMERGY HAモデルのメリットは何ですか?

A

サーバ本体を二重化させることにより、ハード面での高い可用性(耐障害性)を実現します。標準のPCサーバを2台用い、ソフトウェアのみで業界最高水準の可用性を実現します。高可用性が求められる業務やサービスを継続させるシステムを、低コストで構築できます。

参照:高信頼HAモデルの特長


Q

PRIMERGY HAモデルは、どのような技術でシステムダウンを防止していますか?

A

PRIMERGY HAモデルは、標準サーバを2台使用することで、サーバ本体のすべてのハードウェア要素を二重化しています。また、独自の高可用 (HA) な仮想化技術を使用して、二重化サーバ上でWindowsサーバ(仮想サーバ)を制御しています。
ただし、CPUとメモリに関しては、PRIMERGY FTモデルと異なり、同期動作していないため、ハードウェア障害の内容によっては継続動作ができません。このような場合は、スタンバイ側のサーバより仮想サーバを自動的に起動することで、ダウンタイムを最小限に抑え、業務の可用性を高めています。
また、PRIMERGY HAモデルでは、オンラインマイグレーション機能をサポートしており、計画的な保守作業では、オンライン状態でアクティブ・スタンバイを切り替えることが可能なため、業務継続したまま保守作業が可能となります。


Q

PRIMERGY HAモデルは、どのような方法でハードウェア障害に対処しますか?障害時の業務への影響はどのくらいですか?

A

二重化されたハードウェア要素(ネットワーク、ハードディスク)に障害が発生した場合、そのコンポーネントをシステムから切り離します。
この切り離し処理はほぼ瞬時に行われます。切り離し処理終了後、業務は継続されます。
アクティブ側のサーバが継続動作できない障害(マザーボードなど)や、同期動作していないコンポーネント(CPU、メモリ)に障害が発生した場合、自動的にスタンバイ側のサーバから仮想OSが起動され、ダウンタイムを最小限に抑えます。

なお、HAモデルを構成する1台のサーバ内で、FAN、HDDは冗長化しております。1台のサーバ内の冗長部品の1つが故障した場合でも、業務は継続可能です。


Q

PRIMERGY HAモデルとクラスタシステムとの違いは何ですか?どちらを選択すればいいのですか?

A

PRIMERGY HAモデルはアクティブ側のサーバに故障が起こった場合、自動的にアプリケーションが動作する仮想サーバ単位で、スタンバイ側に切り替えて業務を再開します。
ソフトウェア障害の検出が出来るクラスタシステムのように、アプリケーション等のリソース単位での切替は発生しません。
HAモデルでは仮想化されたOS上でアプリケーションが動作するため、アプリケーションからは通常のOS環境として見えます。このため、アプリケーション側でクラスタシステム向けの対応が不要となり、従来のアプリケーションをそのままご使用いただけます。

HAモデルは、標準のサーバ2台とソフトウェアだけでシステムの冗長性(可用性)を実現しているため、相対的に導入・運用コストが低く、中・小規模なシステムに適します。
一方、クラスタシステムは、ソフトウェア障害による運用サーバの停止時も、待機サーバが業務の引き継ぎを行うため、HAモデルよりも業務の継続性が高いという特長もあります。このようにソフトウェア障害の場合を含めて救済できるクラスタシステムは、大規模システムで採用される傾向があります。


Q

PRIMERGY HAモデルの処理データは2台のサーバで同時にディスクに書き込まれますか?それとも一方に書き込まれた後コピーされるのですか?

A

2台のCoServerに同時に書き込まれます。
コピーが発生するのは、障害からの復旧におけるCoServerの組み込み時のみです。


Q

PRIMERGY HAモデルで、一方のサーバが故障している(切り離されている)間に、他方のサーバに書き込まれたハードディスクのデータはどうなりますか?

A

組み込み(再同期)時にコピーされます。
障害発生の状況により、差分データもしくは全データのコピーが行われますが、いずれの場合もコピーはパックグラウンドで処理され、この間も業務が停止することはありません。

参照:TX300HA S5 ユーザーズガイド「7.2.2 ハードウェア保守後に必要な作業」


Q

PCサーバPRIMERGYは24時間365日稼働できますか?

A

PRIMERGYは耐障害性の高い部品の使用や、ホットプラグ対応、冗長化(二重化)などの機構により、24時間365日稼働を実現しています。また、高信頼HAモデルなど、さらにシステムの停止を防ぐ製品も提供しています。なお、SATAディスクを使用したサーバは1日8時間程度の運用となります。

参照:PRIMERGY「富士通品質」へのこだわり


Q

HAモデルとFTモデルは何が違うのですか?

A

FTモデルとHAモデルはどちらもサーバを2台使用し、ハードウェアを冗長化することで高可用なシステムを実現しています。
FTモデルでは仮想サーバが2台のサーバ上で同期動作していますが、HAモデルはアクティブ側でのみ仮想サーバが動作しています。
このため、ハードウェア障害の内容によっては、FTモデルでは業務継続可能なケースでも、HAモデルではスタンバイ側からの自動的にOS再起が再起動することで、障害から復旧するケースがあります。

このように、FTモデルがシステムレベルでの冗長化を実現しているのに対し、HAモデルではコンポーネントレベルでの冗長化を実現することで、業務のダウンタイムを最小限に抑えることを目的としています。

ただし、HAモデルでは仮想サーバ上でマルチCPUに対応しており、クアッドコアのCPUを2個搭載することで、最大で7コアまで使用可能ですが、FTモデルでは1コアまでしか使用できません。

求められている可用性のレベルと、システムの設計時に必要となる性能(使用可能なCPU数)を検討して選択してください。


Q

HAモデルのミラーとは何ですか?

A

HAモデルでは、2台のサーバ間でI/O処理をリアルタイムでスタンバイ側にコピーすることで、ハードディスクの状態を常に同じ状態に保っています。これをミラーリングといいます。
これにより、仮想サーバをホストしているアクティブ側のサーバが継続動作できないようなハードウェア障害が発生しても、スタンバイ側から自動的に仮想サーバを再起動することで、障害が発生する直前の状態から業務を再開することが可能です。


Q

オンライン・マイグレーションとは何ですか?

A

オンライン・マイグレーションは、業務を継続したまま、仮想サーバをホストしているアクティブ側のサーバをスタンバイ側に移行する機能です。
アクティブ側のサーバに対して、ハードウェアの保守作業などを実施する際は、事前にオンライン・マイグレーションの機能を使用してアクティブとスタンバイのサーバを切り替えることで、業務停止時間をなくします。 注1

注1 オンライン・マイグレーションでは、仮想サーバを引き継ぐスタンバイ側のサーバにメモリやCPUの状態をコピーするため、仮想サーバが通常1~2秒程度(業務負荷やメモリ搭載量によっても変化します)停止します。


Q

アクティブとスタンバイの違いは何ですか?

A

HAモデルでは仮想サーバはアクティブ側のサーバで動作しており、スタンバイ側ではデータのミラーリングが行われています。
アクティブ側のサーバに障害が発生し、仮想サーバが動作できなくなった場合は、スタンバイ側から自動的に仮想サーバが起動して、業務を再開します。

なお、計画保守でアクティブ側のサーバを停止する場合は、オンライン・マイグレーションの機能を使用することで、業務を停止することなく、アクティブとスタンバイを切り替えることが可能です。