Web / SNMPカード(PG-UPC02)
概要
本カードは、高機能無停電電源装置(PGSUP701 / 141 / 301、PG-R1UP141 / 301 / 302)の背面にある拡張用スロット部に実装して使用するオプションカードです。
本カードを使用することにより高機能無停電電源装置をWebブラウザやSNMPを使用して遠隔監視、遠隔操作が可能になります。
また、本カードには高機能無停電電源装置のスケジュール運転機能が組み込まれているため、スケジュール運転を行うために別途UPS管理ソフトウェアを必要としません。
特長
100BASE-TX / 10BASE-Tに対応しています。(自動認識、排他利用)
Webブラウザを使用することにより遠隔からUPSの状態監視、操作、スケジュール運転が可能です。(UPS管理ソフトウェア「NetpowerView F」を必要としません)
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停電や過負荷等のイベントが発生した場合、管理者へE-mailによる通知が可能です。
本カードを実装した高機能無停電電源装置から電力供給を受けているサーバを最大8台までLAN(TCP / IP)経由でシャットダウンすることが可能です。
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HP OpenView等のSNMP管理ソフトに対応しています。(MIB : RFC1628、JEMA-MIB、PRIVATE-MIB)
商用電源異常や過負荷異常等の異常通知をSNMPプロトコルのトラップによってSNMP管理ソフトに通知することが可能です。 SystemWalkerとの連携(TCP / IPコマンドによる高機能無停電電源装置のON / OFF操作)が可能です。
本カードを実装することが可能な高機能無停電電源装置
NetpowerProtect 自立型UPS / 700VA(PGSUP701)
NetpowerProtect 自立型UPS / 1400VA(PGSUP141)
NetpowerProtect 自立型UPS / 3000VA(PGSUP301)
NetpowerProtect ラックマウント型UPS / 1400VA(PG-R1UP141)
NetpowerProtect ラックマウント型UPS / 3000VA(PG-R1UP301)
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NetpowerProtect ラックマウント型UPS / 3000VA-200V(PG-R1UP302)
注意
本カードは拡張用スロット部が存在しないNetpowerProtect 自立型UPS / 500VA(PGSUP501)では使用することはできません。
構成図
仕様
項目 | 仕様 |
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品名 | Web / SNMPカード |
型名 | PG-UPC02 |
外形寸法 | W 109(mm)D 156.8(mm)H 26.5(mm) |
質量 | 約140g |
ポート | RJ-45(Ethernet:10BASE-T / 100BASE-TX 自動認識)1 Dsub 9pin(RS-232C)1 |
動作保証温度 | +10から+35℃ |
動作保証湿度 | +20~+80%(但し、結露なきこと) |
EMC規格 | VCCI-CLASS A 準拠 |
添付品 |
専用RS-232Cケーブルは、Web / SNMPカードのご使用前にIPアドレス等を設定する場合に使用します。また、Windows NT / 2000に標準搭載されているUPS管理サービスをご利用になる場合にも使用します。 CD-ROMの内容は、Web / SNMPカードのインストール・ガイド、ユーザーズ・ガイド、及び複数サーバのOSシャットダウンを可能にするRemote Console Command(RCCMD)とそのインストール・ガイド、ユーザーズ・ガイド等です。 |
本カードとNetpowerProtectシリーズに標準添付されるUPS管理ソフトウェア(NetpowerView F)との比較
以下の比較表からNetpowerProtectシリーズのUPSを使用したシステムの電源制御はWeb / SNMP カードにて実現することを推奨します。
UPS管理ソフトウェアのインストール
本カード(Web / SNMPカード) | Web / SNMPカードの内部ファームウェアにNetpowerView Fと同等機能を実装しているため、UPSに接続されたサーバにNetpowerView Fをインストールする必要はありません。 Web / SNMPカード単体でNetpowerView Fと同等機能が実現出来ます。 |
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UPS管理ソフトウェア(NetpowerView F) | UPSとRS-232Cケーブルで接続されたサーバ(マスターサーバ)にNetpowerView Fをインストールする必要があります。 |
複数サーバのOSシャットダウン
Web / SNMPカード、NetpowerView Fともに、シャットダウンするサーバにはRCCMDをインストールする必要有り
本カード(Web / SNMPカード) | Web / SNMPカードを実装したUPSから電力供給を受けているサーバを最大8台までLAN(TCP / IP)経由でシャットダウンすることが可能です。 |
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UPS管理ソフトウェア(NetpowerView F) | UPSから電力供給を受けているスレーブサーバ(最大7台)を、UPSとRS-232Cケーブルで接続されたマスターサーバからLAN(TCP / IP)経由でシャットダウンすることが可能です。(マスターサーバとスレーブサーバを合わせて最大8台までのシャットダウンが可能) |
UPSリモート操作(UPS出力ON)
本カード(Web / SNMPカード) | Web / SNMPカードを実装したUPSの出力がOFF状態で、そのUPSに接続されているサーバがすべてシャットダウンしている場合でも、UPSに制御電源が供給されていれば遠隔からUPSの出力をONすることが可能です。 |
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UPS管理ソフトウェア(NetpowerView F) | UPSの出力がOFF状態で、そのUPSに接続されているサーバがすべてシャットダウンしている場合、UPSに制御電源が供給されていてもNetpowerView FからUPSの出力をONすることは出来ません。(NetpowerView Fがインストールされているマスターサーバがシャットダウンしているため) |
UPSに接続されている複数サーバの中で一部のサーバがダウンしている時に停電が発生
本カード(Web / SNMPカード) | 一部のサーバがダウンしていてもUPSに接続されているサーバに対してWeb / SNMPカードからRCCMDを発行することが可能であり、ダウンしていないサーバを正常にシャットダウンすることが可能です。 |
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UPS管理ソフトウェア(NetpowerView F) | UPSとRS-232Cケーブルで接続されたサーバ(マスターサーバ)がダウンしている時に停電が発生するとマスターサーバからスレーブサーバに対してRCCMDを発行することが出来ないため、スレーブサーバを正常にシャットダウン出来ません。
スレーブサーバがダウンしている場合はマスターサーバから他のスレーブサーバに対して RCCMDを発行することが可能であり、ダウンしていないサーバを正常にシャットダウンすることが可能です。 |
UPSに接続されている機器がファイル装置等のI / O機器のみ(サーバ以外)
本カード(Web / SNMPカード) | UPSにI / O機器のみが接続されていてもWeb / SNMPカードを使用してUPSの監視、制御、スケジュール運転が可能です。 停電時にUPSの出力をOFFしてバッテリーの放電を止めることが可能です。 |
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UPS管理ソフトウェア(NetpowerView F) | UPSにはI
/ O機器のみが接続されていて、NetpowerView Fをインストールすることができないため、UPSの監視、制御、スケジュール運転が出来ません。UPSは単なるバックアップ電源としてのみ使用可能です。 停電時はUPSのバッテリーが放電終止になるまで放電します。 |
提供形態
本カード(Web / SNMPカード) | NetpowerProtectシリーズのオプション品です。 |
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UPS管理ソフトウェア(NetpowerView F) | NetpowerProtectシリーズに標準添付されています。 |
UPS用RS-232C拡張ボード(GP5-UPC01)と、本カード、NetpowerView Fとの比較
注意UPS用RS-232C拡張ボード(GP5-UPC01)は、Smart UPS用のオプションボードです。
サーバとの接続方法
UPS用RS-232C拡張ボード (GP5-UPC01) |
サーバとRS-232C接続します。 |
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本カード(Web / SNMPカード) | サーバとLAN(TCP / IP)接続します。 |
UPS管理ソフトウェア(NetpowerView F) | マスターサーバはRS-232C接続、マスターサーバとスレーブサーバはLAN(TCP / IP)接続します。 |
シャットダウン連動(接続可能なサーバ台数)
UPS用RS-232C拡張ボード (GP5-UPC01) |
UPS用RS-232C拡張ボードを実装したUPSは最大3台のサーバのシャットダウン連動が可能です。 |
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本カード(Web / SNMPカード) | Web / SNMPカードを実装したUPSは最大8台のサーバのシャットダウン連動が可能です。 |
UPS管理ソフトウェア(NetpowerView F) | マスターサーバ、スレーブサーバを合わせて最大8台のサーバのシャットダウン連動が可能です。 |
UPS管理ソフトウェアのインストール
UPS用RS-232C拡張ボード (GP5-UPC01) |
UPS用RS-232C拡張ボードを実装したUPSに接続されているすべてのサーバにPowerChute plusをインストールする必要があります。 |
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本カード(Web / SNMPカード) | Web / SNMPカードの内部ファームウェアにNetpowerView Fと同等機能を実装しているため、UPSに接続されたサーバにNet powerView Fをインストールする必要はありません。Web / SNMPカード単体でNetpowerView Fと同等機能が実現出来ます。 |
UPS管理ソフトウェア(NetpowerView F) | UPSとRS-232Cケーブルで接続されたサーバ(マスターサーバ)にのみNetpowerView Fをインストールする必要があります。スレーブサーバにNetpowerView Fをインストールする必要はありません。 |
| UPS |