PRIMERGY BX600 スイッチブレード
[1Gbps] : PG-SW104 / PGBSW1040 / PGBSW1041 / PGBSW1042 / PGBSW1043
[10Gbps] : PG-SW105 / PGBSW1050 / PGBSW1051 / PGBSW1052 / PGBSW1053
概要
PRIMERGY BX600スイッチブレードは、低消費電力・省スペース・高性能・高信頼性を追及したPRIMERGY BX600シャーシ / BX600 S2シャーシ専用のギガビット・イーサネット(16ポート)のL2スイッチブレードです。
本ブレードは、シャーシ背面のネットワークブレード用スロットに搭載し、サーバブレードから外部LANとの間を接続します。サーバブレードとの接続用に10ポートのSERDESインターフェース(1Gbps固定)と、アップリンク(外部LAN)接続用に6ポートの1000BASE-Tインターフェースを持っています。
更に、10GBASE-CX4 / SRインターフェース各1ポートを持ったタイプもラインナップされています。
SNMPやRMON、WebブラウザやTelnetを用いたLAN経由での設定、マネジメントブレードのコンソールリダイレクション機能を利用した設定といった管理機能も充実しており、遠隔からの運用管理が容易に行えます。
特長
- 高速・大容量・低消費電力のL2スイッチ
- 16ポートのギガビット・イーサネットをワイヤスピードでスイッチング可能 。
- 最大消費電力は30W
- 容易な導入
- アップリンクに1000BASE-T を採用しており、ツイストペアケーブルでの接続が可能です。
このため、既設の10 / 100BASE-TXのネットワーク環境への導入が容易です。 - サーバブレードとの接続はPRIMERGY BX600シャーシのミドルプレーンを経由して行うため、ケーブルの接続作業が不要です。
- Web-GUIによる容易な設定。
- アップリンクに1000BASE-T を採用しており、ツイストペアケーブルでの接続が可能です。
- 省スペース
- 130mm (W)250mm (D)35mm (H)のコンパクトな形状
仕様
項目名 | 仕様 | ||
---|---|---|---|
品名 | PRIMERGY BX600 スイッチブレード(1Gbps) | PRIMERGY BX600 スイッチブレード(10Gbps) | |
型名 | PG-SW104 PGBSW1040 [カスタムメイド対応] PGBSW1041 [カスタムメイド対応] PGBSW1042 [カスタムメイド対応] PGBSW1043 [カスタムメイド対応] |
PG-SW105 PGBSW1050 [カスタムメイド対応] PGBSW1051 [カスタムメイド対応] PGBSW1052 [カスタムメイド対応] PGBSW1053 [カスタムメイド対応] |
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LANインターフェース コネクター形状 |
SerDes (1Gbps) | 10 (形状 ミドルプレーンコネクター) | |
10BASE-T / 100BASE-TX / 1000BASE-T |
6(形状 RJ45) |
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10GBASE-CX4 | 1(形状 CX4) | ||
10GBASE-SR | 1(形状 XFP) | ||
拡張モジュール (XFP) | 10GBASE-SR (Duplex LC) | ||
カスケードポート | なし | ||
スイッチング方式 | ストア&フォアード | ||
スイッチ容量 | 32Gbps | ||
ポート設定 | オートネゴシエーション、固定設定、Auto-MDI/MDI-X | ||
全二重通信 | 10BASE-T / 100BASE-TX / 1000BASE-T | 10BASE-T / 100BASE-TX / 1000BASE-T / 10GBASE-CX4 / 10GBASE-SR |
|
フロー制御 | IEEE802.3x準拠(全二重時)、バックプレッシャ(半二重) | ||
MACアドレス学習テーブル | 8K MACアドレス (エージングタイム300秒) | 16K MACアドレス (エージングタイム300秒) | |
リンクアグリケーション | IEEE802.3ad準拠 最大6トランクグループ、最大8ポート / トランクグループ |
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ACL(フィルタリング) | L2 / L3 / L4 | ||
サービス品質(QoS) | IEEE802.1q準拠 / Diffserv | ||
VLAN | ポートVLAN、タグVLAN(IEEE802.1q準拠)、プロトコルVLAN | ||
スパニングツリー | STP(IEEE802.1D準拠)、RSTP(IEEE 802.1w準拠)、MSTP(IEEE802.1s準拠) | ||
IGMPスヌーピング | 可能 (v1 / v2 / v3) | ||
ブロードキャストストーム制御 | 可能 | ||
ジャンボフレーム | 9KBまでサポート可能 | ||
認証 | IEEE802.1x / Web | ||
IPルーティング | Static / RIP I、 RIP II / OSPF | ||
マルチキャストルーティング | DVMRP、PIM-DIM / PIM-SIM | ||
ホットスタンバイ | VRRP | ||
Telnet | 可能 | ||
Ping | 可能 | ||
TFTP | 可能(ファームウェアアップデート、設定ファイルのアップ / ダウンロード) | ||
ネットワーク管理 | SNMPエージェント機能 MIB-II(RFC1213)、Bridge-MIB(RFC1493)、Ethernet-MIB(RFC1643) RMON(Group 1,2,3,9)(RFC1757)、拡張MIB |
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ログ機能 | Syslog | ||
ポートモニタリング | 可能 | ||
Web-GUI | 可能 | ||
マネジメントインターフェース | RS-232CおよびI2Cバス(ミッドブレーンコネクタ) | ||
BOOTP / DHCPクライアント | サポート | ||
時刻設定 | マネジメントブレード同期 / SNTP | ||
外形寸法 | 130(幅)250 (奥行き)35 (高さ) mm | ||
質量 | 最大1,000g |
オプション関連
XFPモジュール
本製品でサポートするXFPモジュールは以下の通りです
項目 | 仕様 |
---|---|
名称 | ショートウェーブXFPモジュール |
型名 | PG-XFPS01 |
転送速度 | 10.3125 Gbps |
光波長 | 850nm |
FCコネクター | Duplex LC |
ショートウェーブXFPモジュールの接続サポート距離は300m以内(コア径 50μmマルチモードファイバーケーブル)です。
また、接続可能なファイバーチャネルケーブルは、マルチモードファイバーチャネルケーブルです。
シングルモードファイバーチャネルケーブルは使用できません。
接続形態
スイッチブレードとLAN対応機器を接続する際に必要となるケーブルの種類は以下の通りです。
MMF | CX4 | エンハンスト・カテゴリ5以上 (カテゴリ5e) |
カテゴリ5 | カテゴリ3 | |
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10GBASE-CX4機器との接続 | |||||
10GBASE-SR機器との接続 | |||||
1000BASE-T機器との接続 | (注) | ||||
100BASE-TX機器との接続 | |||||
10BASE-T機器との接続 |
(注)1000BaseT機器との接続は自動認識機能により1000BASE-T接続となりますので、カテゴリ5eケーブルによる接続が必須となります。但し、手動設定で100BASE-TX接続する場合はカテゴリ5ケーブルでも構いません。
MMF : Multi-Mode Fibreの略
ご注意
通信回線の速度と使用するケーブルの組み合わせは厳守してください。上記以外の組み合わせで使用した場合、通信不能になったり性能低下したりすることがあります。
いずれの場合も、ストレートケーブルで接続可能ですが、接続する機器の仕様によってはクロスケーブルが必要な場合がありますので、ご注意願います。
留意事項
BX600シャーシ(PG-R2SCシリーズ)に搭載時の留意事項
本製品をBX600シャーシ(PG-R2SCシリーズ)に搭載する場合、マネジメントブレードのファームウェア版数をアップデートする必要があります。適切なファームウェア版数の組合せで使用しない場合、スイッチブレードの電源が投入できません。スイッチブレードの搭載時には必ずファームウェア版数の確認を実施してください。
なお、マネジメントブレードのファームウェア版数が1.33Cの場合(PRIMERGY BX600シャーシのみ)、既設(運用中)のブレードサーバをいったん停止させる必要のある場合があります(1.5x以降からのアップデートの場合は不要)。
搭載スイッチブレード | マネジメントブレードFW版数 | ||
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1.33C | 1.5x | 1.63F以降 | |
スイッチブレード(1Gbps) | |||
スイッチブレード(10Gbps) |
動作可能 : ファームウェアのアップデートは不要。
動作不可 : 最新ファームウェアまたは、動作可能な版数への変更が必要。
BX600 S2シャーシ(PG-R3SCシリーズ)への増設時の留意事項
本製品をBX600 S2シャーシ(PG-R2SCシリーズ)に増設する場合、マネジメントブレード ファームウェア版数のアップデートが必要な場合があります。適切なファームウェア版数の組合せで使用しない場合、スイッチブレードの電源が投入できません。
カスタムメイドでファイバーチャネルスイッチブレードを手配する際の留意事項
以下の型名でオーダしてください。
ネットワークブレードスロット1 : PGBSW1040 / PGBSW1050
ネットワークブレードスロット2 : PGBSW1041 / PGBSW1051
ネットワークブレードスロット3 : PGBSW1042 / PGBSW1052
ネットワークブレードスロット4 : PGBSW1043 / PGBSW1053
ネットワークブレードスロット(NET3 / NET4)の搭載品について
ネットワークブレードスロット3(NET3)とネットワークブレードスロット4(NET4)にはLAN系ネットワークブレードとファイバーチャネル系ネットワークブレードの混在搭載はできません。なお、同一シャーシ内のサーバブレードには、ファイバーチャネル拡張ボードとLAN拡張ボードの併用はできません(シャーシ内で拡張ボード種は択一)。
LAN系ネットワークブレード | ファイバーチャネル系ネットワークブレード | |||
---|---|---|---|---|
スイッチブレード | LANパス スルーブレード |
ファイバーチャネルパススルーブレード | ファイバーチャネルスイッチブレード | |
サーバブレード内蔵品 (同一シャーシ内の) |
PG-SW102 PGBSW1022 PGBSW1023 PG-SW103 PGBSW1032 PGBSW1033 PG-SW104 PGBSW1042 PGBSW1043 PG-SW105 PGBSW1052 PGBSW1053 |
PG-LNB101 PGBLNB1011 PGBLNB1012 |
PG-FCB101 PGBFCB101 PGBFCB1012 |
PG-FCS101 PGBFCS101 PGBFCS1012 PG-FCS102 PGBFCS102 PGBFCS1022 |
LANドータカード (PG-LND101)利用時 |
||||
ファイバーチャネルドータカード(PG-FCD101) ファイバーチャネル拡張ボード(PG-FCD102) 利用時 |
: BX600シャーシ (PG-R2SC1 / PG-R2SC2) 向け型名
: BX600 S2シャーシ (PG-R3SC1 / PG-R3SC2) 向け型名
BX600シャーシ / BX600S2 シャーシ
注意
-
サーバブレードにLANドータカードを搭載する場合、ネットワークブレードスロット3または4(NET3 / NET4)にLANパススルーブレードまたはスイッチブレードを選択します。
サーバブレードにファイバーチャネルドータカード / ファイバーチャネル拡張ボードを搭載する場合には、ファイバーチャネルパススルーブレードを選択します。
同一シャーシ内のサーバブレードに対して、ファイバーチャネルドータカード / ファイバーチャネル拡張ボードとLANドータカードの同時利用は不可です。 なお、ネットワークブレードスロット1および2(NET1 / NET2)は、オンボードLANと結線されるため、LANパススルーブレードまたはスイッチブレードのみ搭載可能です。
LAN冗長化する2つのLANコントローラの接続先
LAN冗長化(チーミング)する2つのLANコントローラの接続先は、下表の組合せでの構成で使用してください。
NET2 / NET4搭載ブレード | |||||
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PG-SW102 PGBSW1021 PGBSW1023 PG-SW103 PGBSW1031 PGBSW1033 |
PG-LNB101 PGBLNB1011 PGBLNB1013 |
PG-SW104 PGBSW1041 PGBSW1043 |
PG-SW105 PGBSW1051 PGBSW1053 |
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NET1 / NET3 搭載ブレード |
PG-SW102 PGBSW102 PGBSW1020 PGBSW1022 PG-SW103 PGBSW1030 PGBSW1032 |
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PG-LNB101 PGBLNB1010 PGBLNB1012 |
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PG-SW104 PGBSW1040 PGBSW1042 |
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PG-SW105 PGBSW1050 PGBSW1052 |
| ブレードサーバオプション |