APC社製UPS用ネットワークマネジメントカード
GP5-UPC04 / GP5-UPC06 / PG-UPC07
概要
- GP5-UPC04 / GP5-UPC06
- PG-UPC07
本ボードは、高機能無停電電源装置(GP5SUP103を除く全機種共通)の背面パネルにある拡張用スロット部に装着して使用するSmart-UPS のLAN 接続用オプションカードです。
特長
高機能無停電電源装置(GP5SUP103を除く全機種共通)の背面パネルにある拡張用スロットに本ボードを装着し、10BASE-T、または100BASE-TX のネットワークケーブルでLANに接続することにより、WEBベース/SNMPベース(MIB-Ⅱ準拠)の両面で遠隔地からのリモート操作でUPSの状態監視やON / OFFの制御を行うことが可能となります。
本ボードには標準で制御用ソフトが組み込まれている為、Webブラウザ(Microsoft Internet Explorer等)を使用してUPSの監視や制御、およびスケジュール運転を行うことができます。本カードを使用して、遠隔操作でサーバをシャットダウンさせる場合は、運用中のサービスとOSを安全にシャットダウンさせるために対象のサーバに別売の電源管理ソフトウェアPowerChute Network Shutdown がインストールされていることが必要です。
- 複数サーバを1台のUPS に接続した構成
冗長電源(複数電源)を持つサーバの場合、PowerChute Network Shutdownの設定によりUPSの冗長構成を組むことが可能です。
- 2台のUPS で冗長構成とした場合
外観
パネル詳細(LANコネクタ)
GP5-UPC04 / GP5-UPC06
PG-UPC07
仕様
項目 | 仕様 |
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メーカ(APC社)品名 | Network Management Card |
メーカ(APC社)型名 | AP9617(GP5-UPC04 / GP5-UPC06) AP9630(PG-UPC07) |
寸法(高さ幅奥行) | 102 102 38 mm |
質量 | 約 90 g |
所有ポート | 10 / 100BASE-TX 両用 Ethernet対応ポート 1 |
動作保証温度 | +10から+35℃ |
保管温度 | 0から+35℃ |
動作保証湿度 | 0から95%、結露なきこと。(保管湿度も同様) |
適合するEMC規格 | FCC / クラスA |
接続対象UPS
GP5-UPC04: | GP5SUP104、GP5SUP105、GP5SUP107、GP5SUP108、 GP5-R1UP3、GP5-R1UP4、GP5-R1UP5、GP5-R1UP6 |
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GP5-UPC06: | GP5SUP110、GP5SUP111、GP5SUP112、 GP5-R1UP7、GP5-R1UP8 |
PG-UPC07: | GP5SUP110、GP5SUP111、GP5SUP112、 GP5-R1UP7、GP5-R1UP8 |
添付品
シリアル通信ケーブル 1本
留意事項:本ボードの初期設定を行う場合のみ使用し、運用時には取り外すこと。
GP5-UPC04 / UPC06 メーカ型名:940-0024D ケーブル線長=約193cm
PG-UPC07 メーカ型名:940-0299CD-ROM(IPアドレス等の初期設定用プログラム、取扱説明書)
主な機能
各種インターフェースを使用したUPSへのアクセス
Internet Explorer等のWEBブラウザを使用した本ボードの設定や、UPS の監視と電源ON/OFF制御、セルフテスト等の実施
SNMP MIBブラウザ(MIB-Ⅱ)を使用して本ボードの設定やUPSの監視と電源ON/OFF制御、セルフテスト等制御の実施
Telnetを使用したイベントログの参照や本ボードの設定
FTPを使用して新しいファームウエアのダウンロードやイベントログの入手
添付ソフト(CD-ROM)Wizardを使用して新しいファームウエアのダウンロードやネットワークを経由した他の同製品(複数可)の環境設定
電源管理ソフトウェアPowerChute Network Shutdownがインストールされたサーバに対する安全なOSシャットダウンと電源ON/OFFおよびサーバのリブート
UPSにイベントが発生した場合などの管理者へのSNMP TrapやE-mailでの通知
ユーザ名とパスワードによる本ボードへのアクセス制限と暗号化によるセキュリティ管理
スケジュール運転機能
主な留意事項
本ボードをUPSに装着する時は、必ずUPSの電源を完全にOFFにしてください。
本ボードをネットワーク上で動作させる為には、事前に本ボードにIPアドレス割当てを始め、サブネットマスク/デフォルトゲートウエイの環境設定を行う必要があります。
停電発生時でも本ボードとの通信を維持するため、本ボードに接続されるハブ等の電源ケーブルはUPSの出力コンセントに接続してください。
本ボードとサーバのクロスケーブルによる直接接続はサポートされていません。
ハブ等を経由して接続を行ってください。PowerChute plusとWeb/SNMPカードを併用する場合には、PowerChute plusとUPSとの通信不可となる場合があるため、PowerChuteのiniファイルを下記のように修正してください。
PowerChute.ini
- TimeoutFactor = 40 ←ここを追記
- UpsPollInterval = 6 ←ここを追記
本ボードのLAN 接続によりUPS と通信する場合は、シリアル接続で通信することはできません。
本ボードとPowerChute Network Shutdown でUPS がOn Battery となった場合にシステムをシャットダンする場合には、短時間の停電でシャットダウンすることを避けるため以下のように設定時間を60秒とすることを推奨します。
PowerChute Network Shutdownの設定で、
Configure Events → UPS: On Battery → Shut Down System において、
"Shutdown the system only when the event lasts this long (seconds):"の設定を60秒に変更。本ボードのIPアドレスはIPv4のみをサポートしており、IPv6 は未サポートです。
| UPS |