PRIMERGY向けソリッドステートドライブ（SSD）のデータアクセス不可事象のお知らせ

02版 2021年3月30日
富士通株式会社

平素は、弊社製品をご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。

今般、FUJITSU Server PRIMERGY向けにご提供している一部のソリッドステートドライブ（以下、対象SSD）において、電源投入時間が70,000時間（約7年11カ月）に達した後に電源OFF/ONを行うと、記録されているデータにアクセスできなくなる事象（以下、本事象）が判明いたしました。

お客様のご使用の装置に下記「対象SSD一覧及び対策版FW公開予定日」に記載されている対象SSDを搭載されている場合は、下記のとおり、SSD ファームウェアのアップデート及びバックアップデータの取得を実施いただきますようお願い申し上げます。

事象および原因

本事象は、対象SSDのファームウェア（以下、FW）のログ記録回数の制約に起因して発生することが判明しております。

• 対象SSDは内部ログを1回/1時間の頻度で記録しますが、ログ記録回数の上限値が70,000回に設定されています。
• ログ記録回数が70,000回（電源投入時間に換算すると、70,000時間（約7年11ヶ月））を超えるとログ記録は停止し、その後も対象SSDは正常動作を継続しますが、70,000回に到達した後の最初の電源OFF/ONのタイミングで、FWがログ記録回数70,000回に到達したことを検出し、それ以降全てのRead/Writeコマンドに対しエラー応答するため、データへのアクセスができなくなります。

お客様への影響

本事象の発生以降、対象SSDに記録されているデータへのアクセスができなくなります。
また、同時に稼働を開始した対象SSDは、ほぼ同時期に本事象が発生することとなりますので、ご使用の装置において冗長化構成が取られている場合においても、対象SSDに記録されているデータへのアクセスができなくなる可能性があります。
なお、お客様製品稼動時期から想定される本事象の最短発生時期は、2022年2月以降（※）となります。

• ※
  お客様のご使用環境によって発生時期に多少の差が生じる可能性があります。

SSD FWのアップデート

本事象への対策として、SSDの対策版FWへのアップデートが必要になります。対策版FWの公開日程（予定）につきましては、下記「対象SSD一覧及び対策版FW公開予定日」に記載のとおりとなります。
下記「対象SSD一覧及び対策版FW公開予定日」をご参照いただき、お客様ご使用の装置に対象SSDが搭載されている場合には、対策版FW公開後、下記の手順に従い、対策版FWへのアップデートを実施いただきますようお願いいたします。

SSD FWのアップデート手順

1. PRIMERGY ダウンロード検索ページで、製品名、型名を選択し、カテゴリから "その他" を選択し、検索結果を表示します。

   • PRIMERGY ダウンロード検索
2. 該当するSSD FW書換データをダウンロードします。
3. ダウンロードしたデータを解凍し、アップデート手順書、Readme.txtをよく読みFWをアップデートします。

対象SSD一覧及び対策版FW公開予定日

• 対象SSD一覧及び対策版FW公開予定日（37KB）［2021年3月30日］

なお、対象SSDをサポートするFUJITSU Server PRIMERGYの機種につきましては、下記の「対象SSDサポート機種一覧」をご参照ください。

• 対象SSDサポート機種一覧（150KB）［2021年1月15日］

バックアップデータの取得

お客様のご使用の装置に上記「対象SSD一覧及び対策版FW公開予定日」に記載のある対象SSDを搭載し、標準保守期間（5年）を超えて長期間ご使用中のお客様におかれましては、対策版FWの適用前に本事象が発生する可能性がありますため、速やかにバックアップデータの取得を実施頂けますようお願いいたします。

お問い合わせ窓口

本事象の内容及び対処方法に関するお問い合わせにつきましては、以下のお問い合わせ窓口にて対応させていただきます。
必要事項をご記入の上、以下の宛先まで、メールにてご連絡くださいますようお願いいたします。別途、当社担当者より、お問い合わせ内容についてご回答させていただきます。

• ※
  なお、お問い合わせいただきました内容によっては、ご回答までに時間を要する場合がありますので、予めご了承願います。