トークンリングMACスタティック
このウィンドウには、指定したサーバの選択したトークンリングネットワークインタフェースの詳細な統計情報が表示されます。このウィンドウを開くには、ネットワークインタフェースウィンドウで、MAC スタティックリンクをクリックします。 このウィンドウで、インタフェースについて次のデータが利用できます。
インタフェース
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番号: このフィールドには、インタフェースに割り当てられている固有の索引が表示されます。これは、次回ステーションが初期化されるまで変わりません。
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説明: このフィールドには、インタフェースハードウェアのメーカ名、製品名、およびバージョン番号用のオプションのエントリがあります。この情報は、エラー発生時に欠陥のある構成装置を表現する場合に役立ちます。
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タイプ: このフィールドは、下位2つのプロトコル層(物理層とデータリンク層)で使用されるプロトコルに従ってインタフェースを分類します。例:Ethernet-csmacd、FDDIまたはLAPB
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スロット番号:このフィールドには、選択したサーバにあるモジュールを含むスロット番号が表示されます。
送信統計量
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トータルパケット:このフィールドには、トランスポート層(例、TCP、UDP)のプロトコルが送信のためにIPに渡したパケット数が表示されます。これには、単に転送されただけのパケットは含まれません。
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トータルバイト:このフィールドには、選択したシステムが送信したバイト数が表示されます。
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損失フレームエラー:このフィールドには、指定した時間内に送信側に戻らなかったパケット数が表示されます。各ステーションにはタイマーがあり、パケットが送信されると、リングにあるパケットに対して最大往復遅延をタイマーが設定します。この間、ステーションは送信ステータスを保持し、自己のためにリングをリザーブします。タイマーが切れ、パケットが戻らないと、損失したとみなされ、このフィールドの値は増えます。
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アボートトランスミットエラー:ステーションが送信を完了する前に中断しなければならなかった場合、その結果中断シーケンスを次のステーションに送信した場合に、この値は増えます。
受信統計量
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トータルパケット:このフィールドには、他のすべてのステーションから選択したシステムによって受信されたすべてのIPデータグラムの合計数が表示されます。これには、エラーデータグラムも含まれます。
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トータルバイト:このフィールドには、選択したシステムが受信したバイト数が表示されます。
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ラインエラー:これまでパケットで発生しなかったトランスミッションエラーをインタフェースが検出する度に、このフィールドの値は増えます。各パケットは、開始シーケンスと終了シーケンスの間に挟まれます。このようなシーケンスには、データとして解釈されない信号が含まれます。このような信号が開始シーケンスと終了シーケンスの間で発生する場合、トランスミッションエラーが存在しています。さらに、FCSテストによって、トランスミッションエラーが検出されます。特定のステーションでラインエラー数が増えている場合、このステーション、その前のステーション、およびMAUに対するネットワークモジュールのエラーチェックを実行します。
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バーストエラー:このフィールドの値は、インタフェースが同期信号を受信しなくなると増えます。特定のステーションで割り込みエラーが増加している場合、このステーション、その前のステーション、およびMAUに対するネットワークモジュールのエラーチェックを実行します。
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ACエラー:このフィールドには、インタフェースが検出したACエラー数が表示されます。パケットの受信側であることをステーションが認識すると、パケットのAビットを設定することによって、このパケットにフラグをたてます。ステーションがパケットの通過前にパケットのコピーを自らつくる場合、Cビットを設定します。ACエラーが発生するのは、パケットのCビットではなく、Aビットが設定される場合です。通常、エラーが検出されたステーションの前のステーションでエラーが発生しています。
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レシーブコンジェスチョン:この値は、選択したステーションがパケットの受信側であるが、そのパケットを保存できないことを認識した場合に、この値は増えます。このエラーは、選択したインタフェースが過負荷であることを表します。
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フレームコピーエラー:選択したインタフェースが自己に向けられたパケットを受信するが、そのパケットがAビットセットをすでに持っている場合、このフィールドの値は増えます。トランスミッションエラーが発生したか、または関連アドレスが複数回存在します。後者の場合は、インタフェースに別のアドレスを割り当ててください。
パラメータとステート変数
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リングスピード:このフィールドには、リング内のステーションが使用する送信速度が表示されます。次のエントリがあります。不明、1メガビット/秒、4メガビット/秒、16メガビット/秒
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リングステータス:このフィールドには、このステーションのリングへのインサーションが成功したことを前提に、選択したインタフェースのステータスが表示されます。現在、ステーションがリング通信に参加していない場合、このフィールドには「ステータスなし」というエントリが表示されます。ここで表示されるステータスは、選択したシステムとリング通信エラーの両方についての情報を提供します。次のエントリがあります。
- 「問題なし」
- 「エラーなし」
- 「リング復旧」
別のステーションが、モニタのジョブを引き継いでいます。
考えられる原因:
現在のモニタが、自己のエラーを検出しました。
- 「単独のステーション」
選択したステーションが、現在リングを代表する唯一のステーションです。他にアクティブなステーションは存在しません。
- 「削除を受信しました」
このステーションが、自己をリングから削除する要求を受信しました。
- 「自動削除エラー」
リングが割り込みされていることを示すアラームをステーションが受信すると、自己をリングから削除し、自己テストを行います。
エラーが発生すると、自己をリングに再インサーションはしませんが、「自動削除エラー」とみなします。
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「ローブ線障害」:ハードウェアエラーが発生しました。MAUへの接続に問題があるか、またはネットワークモジュールに欠陥があります。
- 「ビーコン送信」
選択したインタフェースが、トークンも情報パケットもリングにあるその前のステーションから受信していません。その結果、接続が割り込みされたたとみなし、ビーコンをその後のステーションに送信し、そのステータスを明示します。この手順で、エラー発見は、はるかに容易になります。
- 「ソフトウェアエラー」
選択したステーションは、自己で修復できるエラーを検出しました。
- 「ハードウェアエラー」
選択したステーションは、自己で修復できないエラーを検出しました。
- 「信号損失」
選択したステーションは、使用不可能な信号(回復不可能なハードウェアエラー)を受信しました。
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リングオープンステータス:このフィールドには、選択したステーションが自己をリングにインサーションしようとした前回の試みの結果の説明が表示されます。次のエントリがあります。:
- 「オープンなし」
エージェントの起動以後、このステーションはリングへのインサーションを試みていません。
- 「不正なパラメータ」
このステーションは、オペレーティングシステムから不正なパラメータを受信しました。その結果、リングにインサーションできません。
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ローブの故障:ハードウェアエラーが発生しました。MAUへの接続に問題があるか、またはネットワークモジュールに欠陥があります。
- 「信号損失」
選択したステーションが、使用不可能な信号(回復不可能なハードウェアエラー)を受信しました。
インサーションのタイムアウト
ステーションがインサーションに利用できる許容最長時間を超過しました。
- 「リングの障害」
ステーションはリングにインサーションできましたが、その後のリング通信に参加できませんでした。考えられる原因:誤った転送速度が設定されています。
- 「ビーコン」
ステーションが前回リングにインサーションしようとしたときに、ビーコンを受信しました。つまり、リングが割り込みされたことを意味します。
- 「二重MAC」
リングへのステーションのインサーション時に、別のステーションが同じ物理アドレスを使用していることを発見しました。この問題を解決するには、そのネットワークモジュールに別の物理アドレスを割り当ててください。
- 「要求に失敗」
アクセスで未許可のアドレスが使用されたため、インサーションの試みは失敗しました。
- 「削除が受信されました」
ステーションが自己をインサーションしようとしたときに、リングから自己を削除するように要求を受信しました。
- 「オープン」
前回のインサーションの試みは成功しました。
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アップストリームアドレス:このフィールドには、選択したステーションがデータを受け取るステーション、つまりリングで論理上前にあるステーションのMACアドレス(物理アドレス)が表示されます。選択したステーションがビーコンを発行し、その前のステーションへの接続が中断されたことが示されると、このフィールドには、エラー発生の場所としてどのステーションを含むべきかが表示されます。
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ファンクショナルアドレス:このフィールドにはビットマスクが表示され、ステーションはこれを用いて、リングでの機能(例、モニタ、ログオンステーション)に基づき担当するパケットを決定します。このビットマスクは、ステーション自身のアドレスと受信される各パケットの送信先アドレスの両方に配置され、いずれの場合も論理積判断が行われます。2つのアドレスが適合すると、選択したステーションはパケットの意図された受け側であることを認識します。
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アクティブモニタ:このフィールドには、選択したステーションが、リングにおいてアクティブモニタであるかどうかが表示されます
その他のエラーカウンタ
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内部エラー:このフィールドの値は、ステーションが内部エラーを検出する毎に増えます。ここではさまざまなタイプのエラーがカウントされるため、エラーの発生源についての一般的な結論は導かれません。
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トークンエラー:このフィールドには、エラーの結果としてモニタが送信すべきトークンの数が表示されます。この値は、エージェントの起動以後、ステーションがアクティブモニタとして機能している場合に限り0よりも大きくなります。
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ソフトウェアエラー:選択したインタフェースがソフトウェアエラーを検出する毎にこの値は増えます。ソフトウェアエラーは、MAC層で修正できるエラーです。