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無停電電源装置(UPS) FMUP-204

本製品は主に停電対策を目的とし、コンピュータ等の負荷に対して電力を供給する無停電電源装置です。
商用電力正常時には商用電力を負荷に供給し、停電時にはバッテリーを動力源とするインバータ出力に切り替え、負荷に対する電力のバックアップを行います。さらに、本製品と別売の電源管理ソフトウェアとの組み合わせで、自動シャットダウン機能、リアルタイムモニタリング機能、スケジュール運転機能等を使用することができます。

希望小売価格 73,900円(税別)

特長

  • 別売の電源管理ソフトウェア(注)との組み合わせで、シャットダウン機能、スケジュール運転機能、リアルタイムモニタリング機能等が使用できます。
  • スマートトリム・スマートブースト機能により、バッテリーを消費することなく、過電圧時は自動的に電圧を引き下げ、低電圧時は自動的に電圧を引き上げて負荷へ電力を供給します。
  • 制御パネルの機能向上により、パネルからのステータス確認、ログ確認、UPS 操作等の機能が充実しUPSの管理が容易となります。
  • バッテリーの制御改善により、バッテリーの寿命が延長されバッテリー交換のコストを削減できます。
  • グリーンモード搭載により、通常運用時の UPS 消費電力を削減できます。
  • 故障情報のログ等の RAS 機能の向上により、万一の故障時の診断・交換が迅速になり保守性を向上できます。
    (注)PowerChute Business Edition v10.0 (B5140R58C)

特長

(1)装置前面

名称 機能説明
1 オンラインLED UPSが接続機器に商用電力を供給しているときに点灯
2 UPS出力On/Offボタン UPSの出力を開始もしくは停止
3 オンバッテリLED UPS がバッテリ運転をしているときに点灯または停電のときやセルフテスト時に点灯
4 故障LED UPSが内部異常を検出したときに点灯
5 バッテリ交換LED バッテリ交換が必要になるとLEDが点灯し、警告音を発します。また、バッテリのコネクタが未接続の場合は、警告音を発しLEDが点滅。
バッテリのセルフテスト結果がNGの場合:短い警告音が1分間鳴動、バッテリ交換LEDが点灯。
バッテリが接続されていない場合:短い警告音が2秒ごとに鳴動、バッテリ交換LEDが点滅。
6 ディスプレイ
スクリーン
UPSのステータス、設定項目等を表示します。
表示する言語はEnglishの他、カタカナ等を選択可能
7 UP / DOWNボタン 選択項目を上または下に移動します。
8 ENTERボタン 選択したメニューコマンドを展開、または選択肢の一覧を展開します
9 ESCボタン 現在の画面を終了して、前の画面に戻ります

(2)装置前後面

名称 機能説明
1 USBポート UPS管理ソフトを使用する場合に使用する。
2 シリアルポート UPS管理ソフトを使用する場合にシリアルポートケーブル(RJ45)を接続する。
3 シャーシ接地線用ネジ UPSの電源コードの接地線を通じてアースを提供
(本製品では使用しない)
4 オプションアクセサリ
カード用スマートスロット
スマートカードスロット(本製品では使用しない)
5 過負荷保護リセットボタン 入力側の過負荷保護リセットボタン。
UPSの最大電力容量を超えると、トリップする。
6 UPS入力 UPSの入力ケーブル
7 出力コンセント UPSの出力コンセント
8 バッテリコネクタ UPS使用時に接続。コネクタが外れているとバッテリディスコネクトを検出し、バッテリ交換LEDが点滅、警告音が鳴動する。

仕様

(1)ハードウェア仕様

項目 無停電電源装置(Smart-UPS SMT750J)
型名 FMUP-204
動作方式 常時商用方式(ラインインタラクティブ方式)
定格容量 750VA/500W
交流入力 電圧 単相 100VAC
入力電圧範囲 76V-119V
周波数 50/60Hz
入力周波数範囲 47Hz-63Hz
最大入力電流 7.5A
ブレーカ定格 10A
交流出力
(インバータ出力時)
定格出力電圧 AC 100V±6%
周波数 50/60Hz
波形 正弦波(サイン波)
最大出力電流 7.5A
バッテリ 形式 無漏洩型、密閉、鉛カルシウム
バックアップ時間 約5分(25℃、定格負荷時)
90%充電時間 4時間
容量 12V/7.2AH×2個
セル数 12セル
使用周囲温度/湿度 10~35℃ / 20~85%(結露なきこと)
保存周囲温度/湿度 0~35℃ / 8~90%(結露なきこと)
入力コンセント NEMA 5-15P(平行2P、アース付き)
出力コンセント NEMA 5-15R×6個
バッテリコネクタ(背面) あり(使用前に接続)
消費電力(通常/最大) 19W / 74W
発熱量(通常/最大) 68kJ/H / 266kJ/H
漏洩電流 1.0mA
電源ケーブル ケーブル長:1.8m(直付け) プラグ形状:NEMA 5-15P
外形寸法 W138×D360×H166(mm)
質量 約13kg

(2)切替特性

項目 仕様・機能 規格・備考
商用電源動作の入力電圧下限 AC76V 初期設定時
商用電源動作の入力電圧上限 AC119V 初期設定時
AVR Boost™動作
入力電圧範囲
AC76V~AC82V AVR Boost™:UPSの入力がAC76V~82Vの場合、約24%、AC82V~92Vの場合、バッテリを消耗せずに、UPSの出力を約11%上昇させる機能(初期設定時)
AC82V~AC92V
AVR Trim™動作
入力電圧範囲
AC108V~AC119V AVR Trim™:UPSの入力がバッテリを消耗せずにUPSの出力を約10%下降させる機能(初期設定時)
停電時切替時間 5ms(通常)
10ms(最大)
感度設定が標準の場合。(初期設定時)
感度設定:弱 5~16ms
感度設定:低 5~23ms

(3)バッテリー保持時間と消費電力

周囲温度25℃初期特性(満充電時)
負荷   バックアップ時間(分)
VA W UPS本体のみ
140 100 50
280 200 22
420 300 12
560 400 7
700 500 5

接続形態

1台のUPSに1台のPC/WSを使用する場合

[注]USBケーブル/シリアルケーブルは、PowerChute Business Editionに添付のケーブルを使用します。

留意事項

  1. 本製品はバッテリーの定期交換(目安として3年)が必要です。UPSの保証期間は1年ですが、バッテリーの寿命による交換は有償となります。バッテリーの寿命交換のためには、本製品のSupport Desk契約を実施するか、あるいは交換用バッテリーを別途購入して交換することが必要です。
  2. 業務終了後に分電盤を切断する場合は、必ず本製品の電源スイッチを先にOFFしてください。
    (分電盤を切断することにより、本製品は停電時の動作状態となりバッテリーを消費するため。)
  3. 本製品の電源ケーブルは、アース付きのコンセントへ接続してください。
  4. 本製品を使用しない場合(電源ケーブルをコンセントに差し込んでない無通電状態)、バッテリーの自然放電が発生するため、保管時においても、できるだけコンセントに差し込んだ状態で保管してください。
  5. バッテリー保持時間は、本製品に接続された装置の消費電力により異なります。
  6. 本製品の周りは、通気確保のため、約 2.5cm以上の隙間をあけてください。
  7. 漏洩電流検知機能付きブレーカに接続する場合には、構築するシステム機器の漏洩電流の合計が検知限度値を越えないようにしてください。(検知限度値を越えるとブレーカが切断されます。)
  8. 本製品にはアルミ電解コンデンサ等の有寿命部品があります。本製品に使用しているアルミ電解コンデンサは、寿命が尽きた状態で使用し続けると電解液の漏れや枯渇が生じ、異臭の発生や発煙の原因となる場合がありますので、計画的な装置交換を行ってください。
  9. 本製品は入力部に保護回路があるため、絶縁耐圧試験は実施しないでください。絶縁耐圧試験を行った場合に保護回路が破壊され通常の動作ができなくなる可能性があります。

その他留意事項

  1. 本製品の電源環境に関する留意事項
    商用電源の電源環境が悪い場合(例えば電源電圧が頻繁に変動する場合)には、常時インバータ方式のUPSの使用を推奨します。
    常時商用方式(ラインインタラクティブ方式も含む)のUPSを電源環境の悪い状態で使用した場合、本製品の寿命が短くなる等の悪影響がでる場合がありますので、注意が必要です。
  2. 本製品の負荷容量に関する留意事項
    本製品には、著しく消費電力が変動する装置やノイズを発生する装置を接続できません。
    (例:プリンタ、エアコン、複写機、その他モータを利用した装置)
    また、消費電力が本製品定格負荷の80%以下の電力で使用することを推奨します。消費電力の値により、本製品がコンピュータをバックアップできる時間が異なりますので、十分に余裕のある定格容量を選択するようにしてください。
  3. 本製品の感度設定に関する留意事項
    本製品の感度は初期設定では"Normal"または"標準"になっています。これを本製品の制御パネルから、または別売のアプリケーションソフトで感度設定を変更されると、停電などが発生した場合、商用電源からバッテリー運転への切替え時間が長くなり、負荷側の装置によっては動作に予期せぬ影響(装置のリブート等)を与える可能性がありますので、設定の変更は行わないでください。
    本製品の制御パネルから、Local Power Quality(ゲンチデンリョクヒンシツ)の設定を変更すると、感度設定も変更されます。そのため、Local Power Qualityの設定をデフォルトのGood(リョウコウ)から変更しないでください。
  4. 装置の起動設定に関する留意事項
    本製品に接続されているコンピュータを起動するためには本製品からのAC電源を一旦切断し、その後AC電源をコンピュータに供給する必要があります。また、コンピュータのBIOS設定をAC電源が供給されたときに自動起動するように設定しておく必要があります。
    通常このBIOS設定は、「Always On」の設定等と呼ばれますが、コンピュータの機種によって異なるため、詳細についてはコンピュータの『マニュアル』を参照してください。
  5. 自動セルフテストの実行時刻について
    本製品では定期的に自動セルフテストを行うことができます。この周期は本製品の電源投入時を起点とし、本製品内部のタイマで設定されたタイミングで定期的(1週間または2週間に1回)に実行されます。自動セルフテストの設定によっては、手動セルフテストの実行により次回の自動セルフテストが手動セルフ テストの7日あるいは14日後になる場合があります。
  6. UPS制御ソフトウェアとの連携に関する留意事項

●PowerChute Business Edition

電源障害(停電)発生時のシャットダウンシーケンスは下記のようになります。

開始時間 電源障害の画面で設定したシャットダウン開始時間
OS待機時間 シャットダウンシーケンスの画面で設定した待機時間
シャットダウン時間 OSがシャットダウンに必要とする時間
期間 シャットダウンシーケンスの画面で設定した期間(分)
留意事項 シャットダウン処理時間より期間(分)の時間を長く設定する必要があります。
UPS がバックアップできる時間が、上記の時間の合計(開始時間+OS待機時間+シャットダウン処理時間)より長くなるように UPS容量の選定を行ってください。

外形寸法