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PCワークスタイル提案 導入事例

モバイルノートPC導入事例-株式会社パルタック様

外出先から社内まで、リアルタイムで業務を快適に行なえるモバイルノートPCを導入
指紋認証により運用時のセキュリティ強化と利便性向上を両立

松木 和裕 氏

株式会社パルタック
情報システム本部
基幹システム開発部
松木 和裕 氏

パルタックは、化粧品、日用品および一般用医薬品の卸売業でトップクラスの企業である。同社では、セキュリティを企業の社会的責任と考える以上に、お客様の信頼を高めるための企業全体の方針としても重視しているが、営業担当者のワークスタイルから、事務所内に限らず社外にPCを持ち出して使う必要性も充分に認識している。そこで、外出時の利用に最適な、指紋センサーを標準装備したB5サイズのモバイルPC「FMV-LIFEBOOK Bシリーズ」を採用。利便性を損なうことなくセキュリティの強化を実現した。

外回り営業担当者のPCワークスタイル
  1. お客様先でのプレゼンテーションには、PCを持参して視覚的にも効果的な提案
  2. 外出先でもPCを活用して、グループウェアやメールチェックなど日常業務を遂行
  3. PC持ち出し時には顧客情報の流出防止などセキュリティへの配慮が求められる
FMV-LIFEBOOK Bシリーズの特長
  1. 扱いやすいB5ファイルサイズに12.1型のディスプレイを搭載。表面に凹凸がなく、鞄からスムーズに取り出せる形状
  2. 軽量約1.29kg、大容量バッテリーにより約8時間の長時間稼働を実現(現行モデル時)
  3. 指紋センサーを内蔵し認証ソフトウェアも標準添付、PC単体で情報漏洩リスクを低減

商談時にはPCによるプレゼンテーションが必須

パルタックの営業担当者は、お客様であるドラッグストア、スーパー、薬局などに日々出向き、営業活動を行っており、朝一旦会社を出ると、そのまま夕方まで外出していることが多いという。

同社の営業担当者のワークスタイルについて情報システム本部 基幹システム開発部 松木和裕氏は、「商談では、ビジュアルによって提案の説得力を高めるため、またその場で提案内容を修正しながら検討するために、紙資料では無くノートPCの活用が必要不可欠になります。特に、新製品が出る春と秋には、店頭商品の大規模な入れ替えが発生するため、ノートPCを持参し、専用のシミュレーションソフトを使って、「棚割」と呼ばれる商品陳列の提案を行なうことがあります。 こちらであらかじめ作成した陳列案を画面で見せながら提案することもありますし、お客様やメーカー様など関係者と一堂に会して、その場でシミュレーション画面をリアルタイムに変更しながら協議することもあります」と語る。

このように同社の営業担当者にとって、モバイルPCは日々の営業活動になくてはならないツールと言える。

モバイルPCを使って提案活動を行う 店舗の棚にどのように商品を陳列するかをシミュレーションできる専用ソフト

モバイルPCを使って提案活動を行う

店舗の棚にどのように商品を陳列するかを
シミュレーションできる

日常業務においてもモバイルPCを積極的に活用

社内情報システムの活用が進んでいる同社では、グループウェアによる情報共有やスケジュール管理はもちろん、社内での打ち合わせの際にも各担当者がノートPCを持ち寄るなど、あらゆる業務フェーズでPCが活用され、業務の効率化を実現している。

そのため、出張などの際にはPCを持ち出し、通信カードを使ってメールチェックをしたり、社内システムにアクセスして業務を行うこともある。また、一部の地方では、受け持ちエリアが広いため、ノートPCで外出先から業務を行うことが常となっている営業担当者もいる。

社内外を問わずモバイルPCをフルに活用している同社のワークスタイルにおいては、長時間の稼働という点もPCを選定するのに重要なポイントだった。

モバイルPCによるメールチェックで外出先でも迅速な対応が可能

モバイルPCによるメールチェックで外出先でも迅速な対応が可能

セキュリティ強化のため営業用PCを指紋センサー付きにすることを決定

パルタックは、セキュリティを単なる義務と考えず、お客様や取引先からの信頼を高めるための施策と積極的にとらえて力を注いできた。特に、同社が営業向けPCの更新検討を行っていた2005年前後は、個人情報保護法が全面施行されるなど、セキュリティに関する世の中の関心が高まっていたこともあり、持ち出されたPCのセキュリティはより強固に守る必要がある。

そこで、2005年から新たに、全ての営業担当者と、出張などで外部にPCを持ち出す可能性のある社員には、Windowsログオンを指紋認証で行える指紋センサー付きのモバイルノートPCを支給することにした。当初ICカードによる認証方式と比較をしたが、ICカードは忘れたり紛失する可能性や、社員同士が貸し借りをすることもありうる。一方の指紋認証は紛失の恐れもなく、確実に本人確認ができることから採用を決定した。

B5ファイルサイズで軽量のFMV-LIFEBOOK Bシリーズを採用
指紋認証により、セキュリティ強化に加えてユーザー、管理者ともに利便性が向上

同社は、ノートPCの選定にあたって、社内打ち合せや外出時など場所を問わずに軽快に利用できるB5サイズのモバイルノートとすることに決め、指紋センサーが標準装備されている製品を検討。B5ノートで指紋センサーおよび認証ソフトウェア「SMARTACCESS/Basic」を標準装備する富士通FMV-LIFEBOOK Bシリーズの導入を決定した。

FMV-LIFEBOOK Bシリーズは約1.29kgの軽量・コンパクトなボディと、大容量バッテリー使用時には最大約8時間の長時間駆動を実現。外出時にも負担にならない軽さと、バッテリー切れを心配しなくて済むモバイルPCとしての基本的な性能も、同社の評価対象となった。

パルタックが採用したFMV-LIFEBOOK Bシリーズ

パルタックが採用したFMV-LIFEBOOK Bシリーズ

指紋センサー付きのFMV-LIFEBOOK Bシリーズを採用したことで、ユーザー、管理者ともに利便性が上がったと、松木氏は次のように語る。「まず、ユーザーは、パスワードをキーボード入力する必要がなくなり、指でなぞるだけになったのでスピーディーで容易にログオンできるようになりました。パスワードはシステム側から発行されるもので覚えにくく、従来は忘れてしまったり、大文字小文字の間違いなどで正しく入力しているはずなのにうまくいかない、といったことが度々起こっていましたが、指紋認証にすることでそうしたストレスがなくなりました。

システム部門にとっても、ユーザーからパスワードに関する問い合わせがなくなったことは業務の効率化に大きく貢献しました。さらに、ユーザーがパスワードを付箋などに書いてディスプレイに貼る可能性もなくなり、第三者の利用も防止できるため企業としてのセキュリティレベルも一層向上しています」

本体に標準添付された認証ソフトウェア「SMARTACCESS/Basic」 指紋センサーを指でなぞって認証する

本体に標準添付された認証ソフトウェア
「SMARTACCESS/Basic」

指紋センサーを指でなぞって認証する

各種設定の画一化や社内システムとの指紋認証連携により、
さらなるセキュリティ強化・徹底を目指す

同社では、全体で約3000台のPCを利用している。そのうち約1700台がノートPC、残りが据え置き型のデスクトップPCだ。現在ではノートPCだけでなく、デスクトップPCも指紋認証を採用。据え置きであってもログオン時に指紋認証を導入することで、ユーザーのセキュリティに対する意識が一層高まったという。

導入当初、全国の主要拠点にはシステム部員が常駐するため、新規PC配布時の初期設定はそれぞれのシステム部員が行い、最後に行なうSMARTACCESS認証用ID/パスワードと紐付ける指紋データの登録のみ本人が行った。各システム部門でスムーズな設定が実施できるよう、本部にて独自に設定マニュアルを作成するなどの工夫により、全国規模での展開も容易に行うことができた。

現在は設定データのインストール等初期設定作業を一括管理し、必要拠点にPCを配布した時点で指紋認証設定が行えるようにしている。松木氏は、「システム部門の業務の効率化もありますが、一番の目的は設定内容の標準化ですね。やはり人が手作業で行うと、Windows上のセキュリティ設定やIEの設定など、細かいセキュリティ設定が徹底されない可能性があります。設定済みPCの配布によって、セキュリティレベルを確実に標準化することが可能です」と語っている。

また、Active Directoryと指紋認証を連携させ、社内システムへの認証も指紋で行うことも検討している。さらに、イントラネット上でのセキュリティ研修の実施や、セキュリティの重要性を訴求するポスターの掲示、週に1回朝礼でセキュリティポリシーを唱和するなどのセキュリティへの取り組みにより、社員の意識向上にも努めているという。

今後のモバイルPC導入について松木氏は次のように希望を述べる。「持ち歩くことを考えると、さらに薄くて軽いノートPCにしたいですね。また利用者からは、本体デザインに関するリクエストも意外に多く、よりスタイリッシュなモバイルPCが求められています。使用頻度は少ないですが、お客様先でDVDドライブが必要な場合もあります。外付けのドライブを持って行くのは手間がかかり、かつかさばって重くなるので、次期PCには、DVDドライブ内蔵でより軽くスタイリッシュなPCを選択したいと考えています」

情報を安全に管理しながら、モバイルPCを活用してお客様に上質のサービスを提供していくパルタックの姿勢は、今後もお客様からの信頼を築いていくに違いない。

User's Profile 株式会社パルタック

株式会社パルタック

株式会社パルタックは100年以上の歴史を持ち、化粧品、日用品および一般用医薬品卸業界においてトップクラスの実績を持つ企業である。取扱商品は、国内はもとより海外メーカーも含め、約50,000品目に上り、これらの商品を日本全国のドラッグストア、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ホームセンター等に供給している。パルタック独自の「マーチャンダイジング」と「ロジスティクスシステム」には、同社の物流・情報処理に関する長年にわたるノウハウが凝縮され、それによる質の高いサービスは、お客様やメーカーから高い評価を受けている。

ホームページ http://www.paltac.co.jp/

FMVが実現するPCセキュリティ -富士通の指紋認証への取り組み

指紋認証のシステム向上に欠かせない自社でのソフトウェア開発

富士通がPCのセキュリティに指紋認証を利用し始めたのは、1999年のことである。まずは外付けの指紋センサーとソフトウェアを組み合わせて提供を始めた。その後ノートPCのモバイル利用が普及するのと期を一にして、2003年からノートPCへの搭載が始まる。

ノートPCへの認証として富士通が指紋を選択したのは、ユーザビリティを損なうことなくセキュリティを強化できることが第一にあげられる。また技術的な面での選択理由としては、認証精度が高く、センサーが小さいこと。そして、モバイル利用されることから、日光など外的要因の影響を受けにくいことがあった。

富士通ではさらに、2006年にBIOSパスワードの指紋認証連携も実現。しかも、BIOSパスワードを認証すれば、そのままWindowsログオン認証と連携できるようになっている。また、HDDパスワードも、BIOSパスワードと連携させることが可能だ。

システム図

このように、柔軟で利便性の高い運用を実現しているのが、富士通のソフトウェア開発技術である。このソフトウェアをPCに実装するため、BIOSベンダーと密接に連携し開発を行った。富士通のFMVは、単にさまざまなベンダーのセキュリティ機能を集めて組み立てるのでなく、ソフトウェアを可能な限り自社で開発し、機能や相互運用性を確実に確保した上で、高レベルのユーザビリティと信頼性を実現している。

BIOSからネットワークレベルまで連携できる富士通の指紋認証

富士通ではさらに一歩進んで、ネットワーク上でバイオ認証を一元管理できる専用製品(バイオ認証装置)も提供している。これにより、Windowsログオンだけでなく、社内ネットワークや業務システムなどのログオンをシームレスに行えるシングルサインオン環境を実現することが可能だ。

このように、BIOSレベルからネットワークレベルの認証までを、指紋認証によって一気通貫で実現することができるのは、ユーザビリティを念頭に置いた技術開発の成果と言える。さらに、Windows Vistaにもいち早く対応するなど、お客様満足を考えたアップデートも迅速に行っている。

富士通のFMVは、PCを利用する上でのさまざまなフェーズにおいて、指紋を始めとするセキュリティ機能を提供している。ユーザーは、自社の業務や働き方にあったセキュリティを自由に選択することができるのが魅力だ。

製品紹介 FMV-LIFEBOOK Bシリーズ

FMV-LIFEBOOK Bシリーズ

薄さ 31.2mm、重さ1.29kg(注)という軽量コンパクトなボディに、充実した機能を備えたモバイルPC。指紋センサー、セキュリティチップ、セキュリティボタンを標準搭載、さらにHDDに書き込む全データを自動的に暗号化する「暗号化機能付HDD」をカスタマイズで選択できるなど、セキュリティ機能も充実している。また、最大約8時間の長時間駆動を実現し、モバイル機ながら他のLIFEBOOKシリーズと同じキー配列のキーボードを採用するなど、使いやすさにも配慮している。

(注):インテル® Core™ 2 Duo U7500搭載モデル。標準構成時。

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