野村證券株式会社様

営業担当者の業務の柔軟性を向上、軽量・薄型PCの活用で作業場所の制約を解放

LIFEBOOK U938導入事例

FUJITSU Notebook LIFEBOOK U938

国内証券最大手の野村ホールディングスの中核企業として、顧客の資産運用・管理を支える野村證券株式会社。全国130の拠点とインターネットを通じて株式・債券・投資信託など幅広い商品・サービスを提供しています。同社では、働き方改革や事業継続計画(BCP)対策などを背景に、より効率的な業務環境を整備すべく、社内のデスクトップPCの大半を軽量薄型PCであるLIFEBOOK U938へリプレースしました。場所や時間にとらわれない柔軟な働き方への改革を進めています。

導入事例概要

業種
証券
ハードウェア
FUJITSU Notebook LIFEBOOK U938
OS
Windows 10 Pro(64bit)
CPU
インテル®Core™i5プロセッサー
課題
効果
課題目まぐるしく変化するビジネス環境の中でも安定的に企業を成長させていくために、テクノロジーによる業務効率化を実現するとともに新しい業務オペレーションの構築が必要。
効果デスクトップPCとタブレットを用いた従来のIT環境に対して、軽量コンパクトで持ち運びがしやすいノートPCであるLIFEBOOK U938を導入。社内外における柔軟な働き方を実践。
課題金融サービスや資産運用の提案などを始めとする証券会社の多彩な業務を支える営業担当者の働き方を変革し、業務効率を向上させることは顧客へのサービス品質向上に不可欠。
効果社内の会議ではPCの持ち運びが常態化。ペーパーレス化、会議資料準備の時間削減、会議の効率化などを実現。また社外ではタブレットで行える業務は限定的あったが、可搬性の高いPCでそうした問題を解決。スキマ時間の有効活用につながっている。

導入の背景

ビジネス機会を創出する柔軟な働き方が課題

 「アジアに立脚したグローバル金融サービス・グループ」として、世界30カ国・地域を超えるグローバル・ネットワークを持つ野村ホールディングス。その中核企業である野村證券株式会社(以下、野村證券)は、業界のリーディングカンパニーとして、国内外の個人や法人の顧客に付加価値の高い商品・サービスを提供しています。

 国内における少子高齢化やFintechなどデジタル化の進展、新型コロナウィルス、グローバルな規制強化をはじめ、金融業界を取り巻く環境は著しいスピードで変化しています。社会の動きに対応しながら持続的な成長を実現するために、同社においても働き方改革が課題となっていました。

 また限られた人材で高い品質を確保する必要がある中、特に証券外交業務では営業担当者が顧客に充てられる時間をいかに確保できるかが重要となります。そこで、より効率的な働き方を実現するためにも、各従業員が日々使うツールとしてPC環境の整備は極めて重要でした。

導入のポイント

営業担当が持ち運ぶ前提でコンパクトかつ軽量な点を重視

 同社では、これまでほとんどすべての社員が社内でデスクトップPCを利用し、外出の多い営業担当者は社外でタブレットを利用していました。しかし、働き方改革やBCP対策などを契機として「時間や場所にとらわれない柔軟で生産性の高いワークスタイル」が求められる中、PCの更改のタイミングで軽量薄型ノートPCへのリプレースを検討しました。

 「13型、15型、17型で検討を始めましたが、持ち運びやすさを考えた際に13型がふさわしいだろうと、数社のメーカー様から提案をいだきました。社内外で業務をスムーズに進められるスペックを必須条件としまして、軽さとサイズと価格を比較しながら選定を進めていきました」と野村證券ITインフラサービス部 オフィス基盤課 ヴァイス・プレジデントの伊藤素嗣氏は話します。

 ITインフラサービス部による提案のもと、営業企画部と進められた今回のノートPC導入は、最終的に4社の13型ノートPCを集めて最終選考が行われました。

 「業務部門の意見を聞くために、営業企画部等関連部社員にも意見を聞いたり実際にノートPCを手に取ってもらったりして選考を行いました。その結果、『軽量で持ち運びやすいのが良い』という声が多数上がり『LIFEBOOK U938(以下、U938)』の導入が決定しました。コスト面ではもっと安価なPCもありましたが、実際に持ち歩く機会の多い営業担当の視点では何よりもコンパクトで軽量なことが重視されたのです」(伊藤氏)

 軽量で持ち歩きやすいというメリットだけではありません。同じくITインフラサービス部 オフィス基盤課 アソシエイトの堀越雄太氏は「ノートPCはコンパクトである分、キーボードも小さくて打ちにくいイメージがありましたが、U938はキーピッチが広く打ちやすい点も好評価でした」と語ります。

写真:野村證券株式会社 ITインフラサービス部 オフィス基盤課 シニア・アソシエイト 堀越 雄太 氏<

野村證券株式会社
ITインフラサービス部
オフィス基盤課
シニア・アソシエイト
堀越 雄太 氏

写真:野村證券株式会社 ITインフラサービス部 オフィス基盤課 ヴァイス・プレジデント 伊藤 素嗣 氏<

野村證券株式会社
ITインフラサービス部
オフィス基盤課
ヴァイス・プレジデント
伊藤 素嗣 氏

導入の効果

スキマ時間の活用で営業担当者の業務の中断を低減

 野村證券では、社外での業務の効率化のためにタブレットを導入し活用してきました。しかし、タッチパネルの画面を活用した商談などはしやすいものの、キーボード入力ができないため、営業所に戻ってからPC入力作業をする営業担当の社員も多くいました。

「キーボードがないタブレットでは、長文のメールを打ったり、報告書をまとめたりする作業が難しいという課題がありました。U938導入後は『ノートPCなら外出先でも入力作業がしやすいから便利になった』という話をよく聞いています」(伊藤氏)

 外出先で報告書の作成やメールなどが気軽にできるようになった点は、営業部門の社員にとって働き方改革につながっています。また、社外からもファイルサーバーにアクセスできるようになったことで、見たい時に必要な情報を得ることができ、お客様にもタイムリーな情報提供ができるようになったことも営業のアドバンテージとなっています。

 「ノートPCを持ち運ぶようになったことで、予定と予定の間のスキマ時間にも仕事がスムーズにできるため、業務の中断が少なくなった点は大きいと感じています」とITインフラサービス部 オフィス基盤課長 エグゼクティブ・ディレクター 宮本征和氏は導入の効果を話します。また、機密性の高い情報を扱う同社では、VDI(仮想デスクトップ環境)を構築することで社外でも安心・安全にPCを活用できる環境を実現しています。

写真:野村證券株式会社 ITインフラサービス部 オフィス基盤課 エグゼクティブ・ディレクター 宮本 征和 氏<

野村證券株式会社
ITインフラサービス部
オフィス基盤課
エグゼクティブ・ディレクター
宮本 征和 氏

会議の効率化やペーパーレス化で顕著な効果

 社内においても、軽量・コンパクトなノートPCを持ち運ぶことで、デスクトップPCを利用していた時期に比べて、ペーパーレス化、会議資料準備の時間削減、会議の効率化などにつながっています。

 「会議にノートPCを持ち込むスタイルが常態化したことでペーパーレス化が進み、コスト面でも大きな成果が出てきています」と伊藤氏は話します。「数十枚の資料をプリントしてまとめるという作業時間もなくなりましたし、プリンターが止まって会議に資料が間に合わないといったケースもなくなりました。会議の直前まで作業ができるようになるとともに、会議中にも資料を修正してすぐに共有できたり、議事録を入力して会議後にすぐに共有できたりすることで業務が効率化されています」と宮本氏は続けます。

 一方、デスクトップPCと比較して画面が小さくなるといった懸念に対して、「自席では今までと同じ感覚で作業できる環境」をコンセプトに富士通製のポートリプリケーターを採用し、自席では大型モニターにつないで作業ができる環境を構築しました。合わせて外付けキーボード、マウスを接続できるようにすることでデスクトップPCからノートPCへのスムーズな移行につながりました。

今後の展望

人とデジタルを融合させることで接点価値向上に取り組んでいく

 デスクトップPCから気軽に持ち運べる軽量薄型ノートPCへリプレースしたことで、社内外での働き方改革が広がっている同社。伊藤氏は「どこでも気軽にPCを開いて作業ができる環境を実現することができました。今後は在宅勤務やテレワークなどでも社内外の人とスムーズにやり取りができるよう、インフラ環境やネットワークの整備を強化していきたいと思います」と話します。

 また、顧客のニーズに寄り添う対面営業を強みに成長してきた同社では、インターネット活用による証券業界におけるビジネス環境の変化、感染症によるパンデミックなどの影響を受け、より多様なアプローチ方法や柔軟なワークスタイルが求められています。

 「これからはお客様の行動変化や新たなニーズに機敏に対応できるよう、アプローチ方法を多様化していくことがますます重要になっていくと感じています。そのためにも、U938 を活用しながら、必要なデータにストレスなくアクセスできる環境を提供することでお客様との接点価値向上を進めていきたいと考えています」(宮本氏)

集合写真

野村證券株式会社 様

事業分野 証券
設立年度 2001年
ホームページ https://www.nomura.co.jp/
概要 国内証券最大手の野村ホールディングスの中核企業として、顧客の資産運用・管理を支える野村證券株式会社。全国130の拠点とインターネットを通じて株式・債券・投資信託など幅広い商品・サービスを提供。

[2020年6月掲載]

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