飛島建設株式会社様

建設業界の働き方改革を促進する“超軽量”モバイルノートPC
オフィスと現場の双方に業務改善効果

LIFEBOOK U937/P モバイルノートPC導入事例

LIFEBOOK U937/P

青函トンネルや東京湾アクアラインなど、国家的なプロジェクトに取り組んできた実績を持つ飛島建設株式会社(以下、飛島建設)。東京オリンピックに向けて建設業界が活況を呈する中、人材確保などを目的とした働き方改革を進める同社では、PCのモバイル化を進めるために富士通の「LIFEBOOK U937/P」を1700台導入。オフィスワーク、フィールドワーク共に生産性の向上につながる成果が出ているという。

導入事例概要

業種
建設
ハードウェア
FUJITSU Notebook LIFEBOOK U937/P
OS
Windows 10 Pro(64bit)
CPU
インテル®Core™i5-7300U プロセッサー(HTテクノロジー対応)
課題
効果
課題2013年に導入したノートPCは約3kgと重く、モバイルワーク化が進まなかったため、軽量かつ薄型のモバイルノートPCへのニーズが高まっていた。
効果920g(大容量バッテリー搭載モデル。標準バッテリー搭載モデルは約799g)の超軽量モバイルノートPCの導入により、社外へPCを持ち運ぶ社員が増え、場所を選ばない働き方が広まった。
課題建設現場でも利用する社員のため、軽量コンパクトながらも有線LANポートを持つモバイルノートPCを導入したい。
効果有線LANポート搭載のモバイルノートPCで、無線LAN環境が整っていない作業所でも安心して持ち運んで利用できるようになった。
課題容易に持ち運びが可能なモバイルノートPCを活用した会議を行うことでペーパーレス化を進めたい。
効果軽量のPCと画面共有ソリューションを活用し、会議へPC持ち込みによるペーパーレス化を促進。会議の効率化も実現した。

導入の背景

優秀な人材獲得のために働き方改革を進めていく

 2018年で創設135周年を迎える飛島建設。高度成長期には新幹線、高速道路、地下鉄など重要な社会インフラの建設などを通じてその実力を発揮し、青函トンネルや本州四国連絡道路、東京湾アクアラインなどのビッグプロジェクトにも参画してきた実績を持つ。近年では、数々の建設事業で培ってきた建設技術・防災技術により、未来の産業振興・発展を支える企業となるべく「飛島建設」から「トビシマ」への企業改革を推進し「New Business Contractor」への進化を目指している。

 「企業革新を推進する中で、東日本大震災や熊本地震などの復興事業も途上であることに加え、2020年の東京オリンピックに向けたインフラ整備が最盛期を迎える現在、休日の確保と長時間労働からの脱却が、当社を含め建設業界全体の課題となっています」。そう語るのは同社、管理本部 情報システム部 課長の小澤敦氏だ。専門的な技術を持つ人材の不足が課題となる建設業界において、ICT環境の整備を含めた働き方改革の推進は、人材確保や人材育成のためにも欠かせない施策となってきている。

 「当社では2011年の本社移転をきっかけとして、働き方改革、生産性向上を視野にIT基盤のMicrosoft Azureへの移行やOffice 365といったクラウドへの移行、さらにタブレット端末の導入や全社員へのスマートフォンの配布、本支店内の完全無線LAN化などを進めてきました。その中で、営業スタッフや建設現場で働くスタッフから出てきたのが、『もっと軽量で持ち運びやすいモバイルPCがほしい』という声でした」(小澤氏)

写真:飛島建設株式会社 管理本部 情報システム部 課長 小澤 敦氏

飛島建設株式会社
管理本部
情報システム部 課長
小澤 敦

青函トンネル・金出地ダム

導入のポイント

「軽さ」と「薄さ」を条件に5社を比較 重さ920gのLIFEBOOK U937/Pに決定

 飛島建設において、労働環境の整備、生産性の向上を進めていく際に改善が求められていたのがノートPCの重さだったという。以前のPC環境について、同社の情報システム部副主任 稲田大助氏は次のように説明する。

 「当社では働き方改革を進めていくために、2013年にデスクトップPCからノートPCにリプレースしました。当時、導入したノートPCは3kgほどの重量があったため、社外に持ち出す人はほとんどおらず、社内でも基本的に自席でPC作業をするという状況でした。社外で働く社員は、iPadとスマートフォンによる作業が主でしたが、建設現場の社員からはキーボードが無いなど使いにくいという声があがっていたため、軽量なモバイルノートPCの検討が進められるようになりました」

 営業担当や建設現場担当など社外で働く人が6 割を超える同社では、「軽くて薄い、持ち運びやすい」を条件に、5 社のノートPC を検討した。さまざまなソリューションの提案があった中で、富士通のLIFEBOOK U937/P を採用した理由を稲田氏は次のように語る。

 「重すぎるという以前のノートPCの反省も踏まえて、何よりも『軽さ』を基準として選定を進めていきました。13.3型の画面サイズで、1日中外出してもバッテリー切れの心配の無い、大容量バッテリーを搭載しながら重さ920g(※標準バッテリー搭載モデルは約799g)という軽さは選定の大きな決め手になりました。また、ビジネスバッグにも入れやすい厚さ15.5mmという『薄さ』も評価したポイントです。他社からもさまざまな提案を受けましたが、最終的には富士通マーケティングから借りたデモ機を社内のさまざまな部門で評価してみたことが決め手となりました」

写真:飛島建設株式会社 管理本部 情報システム部 副主任 稲田 大助氏

飛島建設株式会社
管理本部
情報システム部 副主任
稲田 大助

導入の効果

営業社員満足度90%以上 社外でのPC作業が大幅に効率化

 飛島建設では、日中は建設現場で働き、夕方以降にオフィスに戻ってPC作業をするというスタイルの従業員も多く、これが長時間労働の原因になっていたという。LIFEBOOK U937/P導入後の変化について、小澤氏は「以前は、フィールドワークとオフィスでのデスクワークが分離している状況でした。個々に改善していっても成果は少ないだろうと、LIFEBOOK U937/Pの導入と共に、意識改革と行動改革を進めていきました。軽量なモバイルノートPCの導入により、働く場所を選ばずに作業ができるようになったため、移動時間も含めて大幅な作業効率化が実現できました」と説明する。

 以前のノートPCに比べてバッテリー駆動時間が約2倍になったため、ACアダプタを持ち歩かなくてもよくなり、これも社員のモバイルワーク化を広げる要因になっているという。

 「当社では、山奥や離島などさまざまな場所が業務の現場になり、常に無線LAN環境が整っていない可能性もあるため、有線LANポート搭載は欠かせない要件でした。その点、LIFEBOOK U937/Pは薄型モバイルノートPCでありながら引き出し式の有線LANポートが標準装備されている点は有用だと感じています」と稲田氏も説明する。

飛島建設写真:場所を選ばない働き方

画面共有ソリューションとの相乗効果で会議の効率化とペーパーレス化が進む

 飛島建設では、会議での円滑な情報共有やペーパーレス化を進めるために、会議参加者のPC間の画面共有をワイヤレスで可能にするインテルの画面共通ソリューション「UNITE®」を導入している点も特徴だ。モバイルノートPCと組み合わせ、大画面モニターで画面を共有できる機能を用いることで、紙資料を使った会議から、PCのみの会議に移行してきているという。

 「UNITEで画面共有ができ、発表者が変わると画面を切り替えられるため会議がスムーズに進むことに加え、会議終了後データを配布できることが大きなメリットです。CADによる図面などを大画面で共有できる機能は役立っています」と小澤氏は話す。紙の資料が中心だった頃はスライド一枚に多くの情報量を載せがちであったが、画面に映してプレゼンするというスタイルでは読みやすさ重視のスタイルとなり、結果として会議もスピーディになったという効果も出ている。

 さらに、「従来の会議ではPCとプロジェクターをつなぐ事前準備などで10分程かかっていましたが、その時間を短縮できたのは大きいですね。また、社内でモバイルノートPCを持ち運びやすくなったので、“ちょっと10分だけ会議しよう”と気軽にスタンドアップ・ミーティングができるようになったことも生産性の向上につながっています」と稲田氏は話す。軽量なLIFEBOOKU937/PとUNITEによる相乗効果が、ペーパーレス化によるコスト削減と会議の効率化につながったことは大きな成果と言えるだろう。

飛島建設写真:画面共有ソリューション

今後の展望

ITの活用で建設業界の働き方改革をステップアップしてきたい

 現在、飛島建設では、軽量で持ち運びがしやすいLIFEBOOK U937/Pの導入によって、従来のオフィスワークをモバイル化する第一段階は終了し、さらなる働き方改革を推進していくための施策を検討しているという。小澤氏は、「今はまだ建設業界全体がITを活用しきれていない状況にあると思います。国内において人材の確保が大きな課題となる中で、IT環境の整備などによって建設現場での生産性向上・業務スタイルの変革を進めていくことが重要です」と話す。

 今後も生産年齢人口の減少が予測される日本において、AIやIoTを活用したマンパワーに頼らない建設現場の変革は欠かせないものになっていくだろう。「富士通マーケティングには『現場検査マイスター』といったソリューションの提供も受けていますが、働き方改革を今以上にステップアップしていくためにも、さまざまな知見を活かしたアドバイスやサポートをしていただければと思います」と小澤氏は語る。

飛島建設株式会社 様

事業分野 建設
ホームページ https://www.tobishima.co.jp/
概要 1883年創業した飛島建設は、青函トンネルや本州四国連絡道路、東京湾アクアラインをはじめ、さまざまなビッグプロジェクトに参画してきた。これまで培ってきた建設技術・防災技術をベースに、未来の産業振興・発展を支える企業となるべくさらなる企業改革を推進している。

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[2018年3月掲載]

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