清瀬市

軽量2 in 1ノートPCと庁舎内の無線LANの相乗効果で業務効率化とペーパーレス化を加速

コンバーチブルPC導入事例

FUJITSU LIFEBOOK U9Xシリーズ

東京都の多摩北部に位置する清瀬市は、「手をつなぎ 心をつむぐ みどりの清瀬」をまちづくりの基本理念として、市と市民の協働でさまざまな取り組みを推進している。同市は2021年5月の新庁舎の移転と同時に無線LAN環境を完備し、富士通の軽量な2 in 1ノートPCである「LIFEBOOK U9Xシリーズ」を活用することで、これまで大量の紙の資料が使われていた会議のペーパーレス化に成功。業務効率向上のほか、庁舎内で場所を問わずにPCを活用できる柔軟な働き方にも貢献している。

導入事例概要

業種
自治体
ハードウェア
FUJITSU LIFEBOOK U9Xシリーズ
OS
Windows 10 Pro
CPU
インテル® Core™ vPro® プロセッサー
課題
効果
課題会議のために持ち運んで使えるPC環境がなく、会議用資料を紙で用意する必要があったために印刷コストや準備の手間が生じていた
効果軽量で持ち運びやすいLIFEBOOK U9Xシリーズを導入し、会議のペーパーレス化を推進。業務の効率化に寄与
課題モバイルPC導入にあたり「ノートPCを使いたい職員」と「タブレットPCを使いたい職員」のニーズに応える必要があった
効果多様な使い方に対応する2 in 1ノートPCを採用し、庁舎内でのPC活用シーンにさらなる広がりが生まれるように

導入の背景

職員がより効率的に業務を行うために
持ち運びやすく、使いやすい端末が必要

 東京都の多摩北部、埼玉県との県境に位置する人口約7万5千人の市である清瀬市。都心から25km圏内の距離にありながら、水と緑に恵まれた豊かな自然環境を持ち、1年を通じて四季折々の花々を楽しめる。都市農業がさかんで、農地が市の総面積の約2割を占めるといった特徴がある同市では、都内一のニンジン生産量を誇り、ホウレン草、ダイコン、カブなどの都内有数の生産地としても知られている。

 1970年の発足から2020年10月1日には市制施行50周年を迎え、2021年5月に市役所を移転。それに伴い、これまで有線LANだった通信環境を無線LAN環境へと全面的に刷新した。清瀬市 総務部 情報政策課長 海老澤悟氏は導入前のICT環境をこう振り返る。

 「旧庁舎では、床に有線LANのケーブルが敷き詰められているような状況であり、一般職員向けにはデスクトップ端末を導入していたため、会議などでPCを持ち運んで使用することができませんでした」

 このため、会議で用いられる資料は紙に印刷して用意する必要があり、より効率的な働き方が求められていたという。

 「清瀬市は少子高齢化対策や災害対策をはじめ、さまざまな対応が求められている状況です。そのような中、職員には業務を効率的に行う能力、前例にとらわれずに課題を改善していく能力が求められています。そのためにも持ち運びやすく、使いやすい端末が必要だと考えました」(海老澤氏)

 こうした業務端末面での課題を抱えていた清瀬市は、デスクトップPCが中心だった端末環境から庁舎内でも持ち運べるよう軽量コンパクトなPCへリプレースすることを決定。そこで導入されたのが富士通 のLIFEBOOK U9Xシリーズであった。

写真:清瀬市 総務部 情報政策課長 海老澤 悟 氏

清瀬市
総務部 情報政策課長
海老澤 悟

導入のポイント

軽量コンパクトで持ち運びやすい
2 in 1ノートPCであることを評価

 PCの調達にあたっては「清瀬市で稼働しているシステムが快適に動作するスペックがあること」「ノートPCとしても、タブレットとしても使える2 in 1ノートPCであること」の2つの条件が掲げられた。同市ではデスクトップPCを使用する職員のほかに、すでにタブレット端末を使用する職員がいたため、両方の使い方ができる2 in 1ノートPCが求められていたのだ。

 PC導入に関わった担当者の1人である清瀬市 生涯健幸部健康推進課(※機種選定時、総務部 情報政策課に所属)の西原利英氏は「入札前に本市で稼働しているシステムの動作状況、ならびに使用感などを確認するため、複数業者の2 in 1ノートPCをテストしました。そうした中で、LIFEBOOK U9Xシリーズはシステムが動作することはもちろん、軽量であり持ち運びが容易である点が高評価でした」と話す。会議などの際にモバイルPCを活用することでペーパーレス化を推進したいと考えていた経緯もあり、だれでもでも持ち運びやすい端末が求められていたという。

 現在、清瀬市では約230台のLIFEBOOK U9Xシリーズが導入され、職員の日々の業務を支えている。「現在は庁舎内のみでの利用ですが、将来的にはセキュリティ面を整備することで、自宅や出張先から業務できるテレワーク環境の実現も視野に入れており、その点においてもLIFEBOOK U9Xシリーズの持ち運びやすさは当市の要求に合致しているといえます」(西原氏)

写真:清瀬市 生涯健幸部健康推進課 西原 利英 氏

清瀬市
生涯健幸部健康推進課
西原 利英

導入の効果

庁内のペーパーレス化により
業務効率化とコスト削減を実現

 現在清瀬市では、2 in1ノートPCであるLIFEBOOK U9Xシリーズを活用している。新庁舎への移転によって整備された無線LAN環境のおかげもあり、業務のペーパーレス化が大幅に進んだと、清瀬市 市民環境部 市民課住民係の吉澤知里氏は語る。

 「会議などでの2 in 1ノートPCの利用によって資料をカラーで閲覧するだけでなく、タッチペンで書き込みメモを取ることができる点が便利だと周りの職員からも好評です。以前は規模の大きい会議の場合、20~30名の参加人数分、数十枚におよぶ資料を準備しなければなりませんでした。出力して、机に並べて、1枚ずつ取って製本していく作業だけで数時間かかることもありましたが、今ではそのような作業はほとんどなくなっています」

 A3、A4などのサイズの違う資料、カラーと白黒で出力を分けるなどといった資料準備の手間を削減できたことは業務効率化にも直結するほか、紙の削減・ゴミの削減は印刷コストや環境対策の観点からも大きな効果だといえるだろう。

 同市の一部の職員では、自席でLIFEBOOK U9Xシリーズを外部ディスプレイにつなぐことで、2画面でPC作業を行える環境を整えている。また、デスクトップPCを使っていた職員がキーボード作業をしやすいように、希望者には外付けキーボードを支給し、2 in 1ノートPCへの移行をスムーズに進めていったという。

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 「例えばモニターに参考資料を映しながら、2 in 1ノートPCの画面でExcel作業などを行えるのは効率的だと感じています。今後は市民の皆さまとの面談にもタブレット画面で資料を閲覧していただくなど、さらなる活用の幅を広げていきたいと思います」(吉澤氏)

写真:清瀬市 総務部 情報政策課長 海老澤 悟 氏

清瀬市
市民環境部 市民課住民係
吉澤 知里

今後の展望

テレワークや災害などへの対応を含め
幅広いPC活用を進めていきたい

 2021年5月に新庁舎への移転が完了して無線LAN環境を実現。LIFEBOOK U9Xシリーズの導入で全庁的なペーパーレス化を推進するとともに業務効率化を進める清瀬市役所。清瀬市 総務部長 南澤志公氏は今後のビジョンを以下のように語る。

 「2 in 1ノートPCの活用により、紙の削減や印刷業務に関わる職員の負担を軽減し、業務の効率化を図ることできたのは大きな成果だと感じています。将来的にはセキュリティ面を考慮しながら、テレワークや自然災害など環境の変化にも対応できるPC環境を実現できるよう、検討を続けていきたいと思います」

 端末の販売では終わらず、長年積み重ねてきた知見やノウハウを活かし、顧客のパートナーとしてサポートを続けていくことも富士通が選ばれる理由の1つだ。現在、想定している施策やICT活用を実現していくことを視野に入れつつ南澤氏は、「今後も富士通には、今回のタブレットパソコンだけでなく、行政課題を解決していくためにサービスの向上や業務効率化に寄与するご提案を期待しています」と富士通へのさらなる期待を示した。

写真:清瀬市 総務部長 南澤 志公 氏

清瀬市
総務部長
南澤 志公



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清瀬市 様

事業分野 自治体
ホームページ https://www.city.kiyose.lg.jp/
概要 東京都の多摩地区北部に位置する人口7万5千人の市。「農ある風景」を特徴とし、農地が総面積の2割を占めるなど、都内における農業が盛んな地域の1つ。2020年には清瀬市市制施行50周年を迎えている。

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[2021年11月掲載]

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