季節の歳時記 玉兎


月の中にウサギが住んでいるという伝説からついた月の別名 玉兎(ぎょくと)とは・・・

中国の伝説で、西王母の召使いのウサギが月で不老不死の薬草をついているという言い伝えがあります。それが日本に伝わり、餅をついていることになったと言われています。
「餅つき」を「望月(満月)」に掛けているという説もあります。

今は昔、竹取の翁がいた~で始まる竹取物語。光り輝く竹から現れた美しいかぐや姫は、中秋の名月の夜に月へと昇っていってしまいます。その時に、養父母に不老不死の薬を渡したそうです。

月には不老不死や甦りの力があるという思想は、昔から各国にあったのですね。
毎月満ちては欠け、また満ちていく(生まれ育っては死に、また甦る)月の姿から連想されたからでしょうか。

韓国の月に
もウサギがいて、餅つきをしているのは日本と同じ。
ただし、ウサギは2匹で、頭には月桂樹の冠をつけているのだそうです。ゴージャスですね。

この頃、火星や月など夜空を見上げる機会が多いのですが、童心にかえって月のウサギを探してみようかしら。

MOON
*バックナンバー「季節の歳時記」はこちらからご覧になれます。→ バックナンバー
<< 東海支部トップへ