夏祭り、花火、縁日、盆踊り 古くから日本の夏を涼しげに彩ってきた「ゆかた」。
「ゆかた」の語源は古く、鎌倉時代以前の貴族が湯浴みする時に着用した「湯帷子(ゆかたびら)」にさかのぼ ると言われています。
江戸時代になり、町人文化の発展にともなって、ゆかたも進化してきました。
天保の改革(江戸時代)で町人は絹が着れなくなってからは、木綿のゆかたがますます発達しました。
染料も町人に許された藍だけを使いながら、染めの技術と柄を競い、江戸っ子の心意気を示しました。
当時、大衆の人気を集めていたのが歌舞伎です。自分のひいきにしている歌舞伎役者の楽屋着を真似て着る等 、流行の最先端を担っていました。
江戸後期にゆかたは夏のお洒落着としてすっかり定着しました。
新鮮で豊富な柄は、日本人のおしゃれ心をくすぐるのでしょうか?
「夏=ゆかた」が若い人には人気のようです。
今年の夏祭りにはゆかたで出かけませんか?