季節の歳時記 麦秋


「むぎあき」「むぎのあき」または「ばくしゅう」と言います。

初冬に蒔かれて越冬した麦が、刈り取りを間近に控えています。
新緑がまぶしいこの頃に、麦畑は金色のじゅうたんをひいたよう。ちょうどお米が収穫される田んぼの秋の色そのものです。

この時期に「秋」とは意外な感じがしますが、「秋」という言葉に「収穫」の意味を重ねています。興味深いですね。

旧暦四月(太陽暦の5月頃)を、日本では卯の花の頃で「卯月」と呼びますが、中国では「麦秋」と呼んでいるそうですが、はじめて納得できます。

たわわに実った麦の穂を揺らす風を「麦嵐(むぎあらし)」、降る雨を「麦雨(ばくう)」と呼びます。

もう夏はすぐそこですね。

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