黒は色彩の中では最も威圧感のある色といえます。そして、暗闇、恐怖、絶望を表し、死を象徴する不吉な色の代表です。

しかし、実際には、それほどマイナスイメージの色として見ているわけではありません。色の対比効果で、他の色を明るく鮮やかに見せます。
黒い服は肌色を白くきれいに見せ(明度対比)、黒い器は食材の色をはっきりと美味しそうに見せる効果があります(彩度対比)。

色占いによると、黒色を好む人は、義理人情にあつく、面倒見がよい。独立心が強く、気が強い人が多い。しかしその反面、もろいところがあり、自分でそのことを知っている・・・
とありました。いかがですか？

◆季節の色--------------------------------

	【檳榔子染】(びんろうじぞめ） 京都一条の剣豪「吉岡憲法」がやしの実（檳椰子）を用い、十数回引染めをして黒紋付を染めたことに由来
	【黒】(くろ） 最も明度の低い色。減法混色ではすべての色が混ざった色、加法混色ではR，G，Bの値が0の色です
	【墨色】（すみいろ） 木などを焼いた炭は最も古い染料。墨のような灰みの黒を墨色といいます。中国では墨の微妙の差を分けて焦、濃、重、淡、青の五彩としました。英語名はランプブラック
	【鈍色】(にびいろ） 鈍い色全般を表す色名。平安時代には喪服などの凶色とされた

＊色はイメージです。