山粧う季節。あちらこちらから紅葉の便りが届くこの頃です。 秋が深まり、イチョウの葉が深黄色に変化した様子を銀杏黄葉(いちょうもみじ)といいます。 イチョウは中国の原産で、鎌倉時代に日本に渡り、あちこちの寺社の境内に植えられました。 黄葉も美しく 丈夫な樹なので、現代では街路樹として多く用いられています。 この近くでは、名古屋の桜通りのイチョウ並木は黄葉が眩しいくらい輝きます。 イチョウの他にも、紅葉の美しい木は沢山あります。木の名前の後に「紅葉(もみじ)」をつけて、漆紅葉、櫨(はぜ)紅葉、柿紅葉などといい、これらを一括して「名木紅葉(なのきのもみじ)ということがあります。 また、美しく照り輝く紅葉した葉を「照葉(てりは)」、紅葉を愛でに山野に出かけることを「紅葉狩」と言います。 「紅葉狩り」の計画をしてはいかがでしょうか? ◆季節の色-------------------------------- 【鬱金色】(うこんいろ) 黄色系の紅葉の代表イチョウの葉の色。秋の紅葉を華麗に彩る 【黄朽葉】(きくちば) 手のひらや天狗の団扇にも見えるトチノキの色。30センチにもなる大きな葉はダイナミック 【赤朽葉】(あかくちば) 赤系統の紅葉の代表イロハカエデの葉の色。カエルの手のような葉は、赤朽葉からだんだん黒みの紅色に変化する 【黄檗色】(きはだいろ) 街路樹によく利用されるユリノキの色。紅葉すると、少し黄味が増し、黄土色に変化する *色はイメージです。