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トップは語る こぼれ話

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取材時にお伺いしたものの会報Familyで掲載しきれなかった話題をピックアップ。
各分野で活躍中のトップの、仕事時間以外の横顔をご紹介いたします。

【2015年度 CONTENTS】


会報 Family 368号 広島電鉄株式会社

好奇心の翼を広げ、街角で新しい発見をする
広島電鉄株式会社 代表取締役社長 椋田 昌夫 氏

既成概念にとらわれない独自の発想でビジネスを切り拓いてきた椋田社長。現在も地域の発展を念頭に様々なアイデアの具現化に力を尽くしておられます。そんな椋田社長が第一線を退いたあとに挑戦してみたいと考えているのが、幼稚園の園長。無類の子供好きで、子供の笑顔を見るだけで幸せになるとおっしゃいます。もし将来、広島電鉄で保育所を経営するようになれば、ぜひそこの責任者に就きたいと真剣に考えていらっしゃるようです。ほかにはないユニークな保育所になるかもしれませんね。

ご自身は広島電鉄一筋に歩んでこられた生え抜きでいらっしゃいますが、同時にほかの世界を経験することの大切さも痛感されており、それが社員への活発な海外研修や新企画の奨励という形で現れているようです。環境を変えれば見えてくるものがある、見方が違ってくる、というのが椋田社長の持論。だからビジネス上での「前例どおり」という言葉には大いに違和感を覚えるとおっしゃいます。


ですから、プライベートでも「決められた道」を歩くことは大の苦手のようです。行きと帰りに同じ道を通ることはめったにないのだとか。通ったことのない道に足を踏み入れ、思いもよらない発見をしたりする。時には行き止まりに踏み迷うこともありますが、それはそれで面白いのだそうです。いつまでも少年の冒険心を持ち続け、挑戦し、それをとことん楽しんでしまう椋田社長。その自由闊達さが仕事の活力やアイデアにつながっているのかもしれません。

そんな椋田社長ですから、趣味は「散歩」と明言なさいます。目的を定めず、よく街中をぶらりと歩かれるそうです。裏通りで思いがけない史跡を発見したり、美味しそうな料理店に遭遇したり。興味がわいた料理は必ず試してみて、美味しかったら、次は奥様とともに再訪されるとか。愛妻家の椋田社長らしいエピソードです。ご本人曰く「野次馬根性も相当なもの」なので、人だかりができていたら、そのままスルーしてしまうことはできず、必ずその原因を突き止めるそうです。時には仕事のヒントになることもあるそうで、野次馬を軽くとらえてはいけないとか。


ともすれば苦しく難しい仕事も、単調で刺激のない日常も工夫して楽しむ術を知っている。椋田社長にとっては現実世界すべてが遊び場なのかもしれません。


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会報 Family 367号 北ガスジェネックス株式会社

好きなものを追って時間や空間をトリップする
北ガスジェネックス株式会社 代表取締役社長 杉岡 正三 氏

「知的体育会系」の実践に取り組んでいる杉岡社長。ご自身も身体を動かすことが好きで、大学時代はワンダーフォーゲル部活動で自然と親しみながらあちこち山を満喫していました。初めて北アルプスで合宿をした際、遠くに残雪を抱える大きな山塊が見え、その柔らかな稜線の美しさに心を奪われたそうです。それが白山でした。 現在は通勤時に万歩計で歩く毎日ですが、山歩きの良さは、登り始めてしばらくすると普段のことをすっかり忘れて、自然に包まれひたすら歩くことだけに集中できる、その瞬間がたまらなく好きなのだそうです。


北海道支笏湖にある樽前山

学生時代の一目惚れ以来、いつかは白山に登りたいという思いを抱き続けていらっしゃいます。まとまった休日がとれず、まだ目的は達成されていないそうですが、一昨年麓まで行かれた時は初冠雪でこの上ない美しさに触れかつての憧れが一層強くなったとか。十分な時間が出来た折りにはぜひチャレンジしたいと語ってくださいました。


また山だけではなく、各地への旅行も楽しんでおられますが、旅行の際に必ず携えるのが司馬遼太郎の「街道をゆく」なのだそうです。「街道をゆく」では司馬遼太郎がその土地の文化・文明などについて、はるか大陸との繋がりを歴史的時間を超えて考察している点が気に入っているポイントだそうです。


今年5月の熊野古道

杉岡社長は世界遺産である石見銀山や熊野古道、比叡山に行かれた際、「街道をゆく」を読みながら歩かれたそうですが、土地の成り立ちや文化・宗教・技術、人々の生活が歴史を遡って具体的に描かれているため、まるでタイムトリップするような感覚にとらわれるとか。司馬遼太郎の小説もお読みになりますが、その余話にも非常に心惹かれるのだそうです。余話をたどっていくと並外れた知識量をひしひしと感じながら小説を書いた道筋が見えてくるようだとおっしゃいます。


ご自身を「新し物好き」と称される杉岡社長ですが、長い歴史のなかで変らずに生き続ける文化の見事さにも同様に魅了されているようです。


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会報 Family 366号 SHO-BI 株式会社

いつかは成し遂げたい、碁盤の上の親子対決
SHO-BI 株式会社 代表取締役社長 寺田 正秀 氏

一年の2/3は家を空けるという寺田社長。新たな挑戦のために国内外を広く飛び回られています。そのため休みの日は必ずご家族と過ごすようになさっているそうです。特に可愛い盛りの2人のご子息と思いきり遊ぶのは無上の喜びだとか。ご家族とのコミュニケーションの時間は、経営者としての仕事の重圧を和らげてくれる大切なひとときであるに違いありません。

中学から大学までずっとテニスを続けてきたというスポーツ好きの寺田社長ですが、近年は俄然ゴルフの面白さに目覚め、熱中していらっしゃいます。ゴルフは年齢を重ねていっても変らずプレーできることが大きな魅力であり、老若男女様々な方たちと共にプレーできるところが他のスポーツにはない面白さだとおっしゃいます。このところプレーしていないテニスについても、お子様たちが大きくなったら、また再開したいそうです。 そんなふうに体を動かすことが好きな寺田社長ですが、意外にも、今ぜひ身につけたいと考えていることの一つが囲碁だそう。実はお父様である寺田一郎会長が、無類の囲碁好きでプロ並みの腕前を持つ達人です。以前からそれを見ていて興味はあったのですが、一郎氏は「うまくなったら」とおっしゃるだけで、ルールも何も一切教えてくださらないのだとか。


囲碁と言えば、1996年、宇宙飛行士の若田光一さんがスペースシャトル・エンデバーの機内で同じく宇宙飛行士のダニエル・バリー氏と囲碁対局したことが話題となりました。無重力のなか、碁盤にシール状の碁石を貼りながらの宇宙で最初の対局。バリー氏がもともと囲碁好きだったことがきっかけだったようですが、囲碁における打ち手のパターン数は宇宙の星よりも多いと言われ、その奥深さに魅せられ、チェスから囲碁に転向する方も少なくないそうです。

打ち手のパターン数が多い囲碁は、絶えず明確に先のイメージを思い描けるようにならないと、なかなか勝つことは難しいともいわれます。その難しさがさらに寺田社長の挑戦意欲をかき立てているのかもしれません。寺田親子の最初の一局、今からとても楽しみですね。


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会報 Family 365号 沖縄県農業協同組合(JAおきなわ)

自然の恵みを存分に享受する休日の畑人(ハルサー)
沖縄県農業協同組合(JAおきなわ) 代表理事理事長 砂川 博紀 氏

砂川博紀理事長は宮古島の農家のご出身。物心ついた時から畑を遊び場にしていたそうです。裸馬に犂(すき)を引かせ、ときには乗りこなして畑を耕していたとか。その原風景がしっかりと体の中に刻まれているのでしょう。現在も趣味は畑へ出て汗を流すことだとおっしゃいます。

機械を用いずに、自分の手で農具を使いながら畑仕事をするのが砂川理事長流のこだわり。とは言え、ご多忙な身の上ですから、栽培している作物はさほど手間のかからないものが主になっています。ドラゴンフルーツと島バナナを中心に、野菜を数十種類作られており、1週間に一度、時には2週間に一度の手入れでも丈夫に育っているのだそうです。お孫さんらとともに収穫するのも大きな楽しみのひとつであり、生活の中に農業がしっかりと根付かれているようです。

ところで本土の人にはなじみの少ない島バナナ。これは通常のバナナにくらべ1/2ほどのサイズの小ぶりなバナナで甘味も強いのですが、独特の芳香と微妙な酸味があり、何ともいえないフルーティな味わいだそうです。沖縄では家庭の庭にもあるポピュラーなバナナだそうですが、販売目的で栽培する農家さんは少ないのでほとんど流通していないようです。沖縄を訪れる予定がある人は一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

小さなことを疎かにしない、ということが仕事をするうえでの砂川理事長のモットーですが、その精神は私生活にも反映されています。毎日最低30分は読書をするようにし、その小さな積み重ねをずっと続けていらっしゃいます。読むジャンルは歴史物が多く、戦国武将の物語、勝海舟や坂本龍馬など幕末に活躍した人物伝をよく読まれるようです。

また「致知(ちち)」は数十年読み続けられている愛読雑誌。各界各分野で一道を切り拓いた人物の体験談を掲載し、様々な方の信念や生き様を通して「人間学」を探求している雑誌です。これはと思う方にプレゼントすることも多いそうで、コミュニケーションを大切にされる砂川理事長らしいエピソードです。さらに愛読者が集う講演会やイベントに参加し、親交を深めたり、人脈を広げたりされているとか。

沖縄の方言で「畑人(ハルサー)」は畑で働く人や農家の人を指しますが、自然の豊かさを知り自然の恵みを大切にしながら過ごす砂川理事長は、まさにハルサーの心を持った人だと言えそうです。


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